ノンストレス渡辺の研究日誌

ライフハック、健康情報、オピニオンなどの真面目なネタをふざけた文でお送りします

地頭は良いのにバカな人に共通の傾向

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目次

 

 

ケース1. LINEを扱えない期待の若手研究者A

 

ぼくと同年代のAの話。

頭の回転は良いし、仕事もしっかりやっている。

その仕事ぶりで同僚からも信頼されているし、期待もされている。

結構気の強い性格で、上昇志向も持っている素敵な男の子だ♪

 

一方、新しい情報にはかなり疎い。

もちろん、与えられた仕事に必要な情報の収集はやっているようだけど、

それ以外はやっていないようだ。

知的好奇心が弱いのだろうか?

時事ネタはあまり通じない。

だいたい、職場の誰ソレがどーしたという噂話か、

プロ野球の話しかしていない。

 

で、ここからが重要

彼はかなり古いスマホを使っていて、

Aを含めた何人かで話している時に、

 

「何でスマホ買い換えないの?」

 

と誰かがAに尋ねた。

その答えがぼくの中で結構衝撃的だった

 

「買い換えたいんやけど、LINEのデータを引き継ぐ方法がわからんのよ。妹が詳しいから妹がいるときにやってもらおうと思ってるんだけど、中々会う機会がなくてね。」

 

 

 

え?

 

 

LINEのデータ移行なんて女子高生でもやれることだ。

みんなから一目置かれている研究者がやれないわけがない。

 

ググればすぐ出てくる。それを手順通りにやるだけだ。

 

君は実験手法を調べるために、PubMed(医学論文のデータベース)やGoogle Scholarで英語論文を検索して、必要な情報を収集してるだろ?

それと同じ、いやむしろそれより遥かに簡単なことじゃん。

 

君にとってプロトコールどおりにPCR(DNAを増幅させる実験操作)を行うことなんて朝飯前だろう?

それと同じだ。ただ、手順に従ってやるだけだ。

 

なぜ彼はこのことに気付けないのか。

 

ケース2. 仕事以外のところで色々損している先輩B

 

こちらも頭の回転はずば抜けて速く、仕事もできる。

仕事における周りからの信頼は厚い。

自分の専門分野とその周辺分野の情報収集には抜かりがない。

ナイスガイだね。

 

ただ、独り言がやたら多い。

実験機器がうまく動作しなかったり、エレベーターが来るのが遅かったりするとかなり汚い言葉で怒りを露わにする

ただ、怒っているときでも人に対してはそこまで汚い言葉を使うことはないから不思議だ。

あくまで、モノに対しての独り言のときだけ。

 

性格も少し頑固なところはあるが、基本的には良い人なんだけどね。

ただ、その汚い独り言のせいで、彼を忌避している人もいる。

やめればいいのに。

 

また、頭はいいのに、喋り方があまり頭良さそうじゃない。

プレゼンするときなど、言ってることは真っ当なのに、喋り方のせいで馬鹿っぽく聞こえちゃう。

逆に、彼のプレゼンを聞いて、プレゼンは喋り方でどうにでもなるんだな〜と思った。

頭がそんなに良くないけどプレゼンがうまくて、(プレゼンだけの印象では)頭良さそうに見える人は実際いるし。

逆に、彼以外でも頭良いのにプレゼンが下手で、頭悪いそうに見える人もいる。

 

地頭が良い人は自分を客観的に見ることができない?

 

AやBの今紹介したような行動は端から見ると、ある意味バカに見える。

このような行動に至るのは、自分を客観的に見れていないことが原因だと思う。

つまり、自分の中の常識や思い込みを疑えないから、自分の考え方や行動が少し歪んでいることにも気付けないのだろう。

 

では、なぜ彼らは自分を客観視できないのだろうか。

それは彼らが優秀だったからではないかと思う。

 

まず優秀だと挫折することも少ない。

挫折がないということは自分を省みる機会を失っているということでもある。

 

また、優秀だと成功体験も多い。すると自信もつく。自信を持つことはとても良いことだが、自分を見つめ直そうとする気持ちは起こりにくくなりそう。

 

また、優秀だったために、多少の歪んだ行動をとっていても、

周囲からも(おおまかに見れば)それが許容されてきた面もあるんだろう。

独り言がうるさいけど、仕事はできるから何も言えねえな。てな感じで。

 

これがもし、独り言がうるさくて仕事もできない人だったら、高確率で嫌われて、

 

何か俺嫌われてんな。何でだろ。

もしかして、仕事ができないから?

よくよく考えてみたら俺、結構独りゴト言ってんな。

とりあえず独り言直すか(どっちかといえば、そっちの方が簡単そうだから)。

 

てな感じになりそうなもんです。

 

天才と呼ばれる人たちも、同様に自分を客観視することが少ない傾向にあると思う。

だから、

天才≒奇人

 

の式が成り立つ。

ただ天才なら長所が著しく突出しているからそれでいいだろうが、AやBに関しては優秀ではあっても天才の域には達していない。

だから、そのマイナス面が無視できない割合を占めており、今後の人生で結構足を引っ張るような気がする。

致命的なところまではいかなくても、結構損をしそうな気がする

 

 

てなわけで、中途半端に頭が良い人は気をつけた方が良いかもしれない。

そして、優秀であろうが無かろうが、自分を客観視することが難しいのには変わりはない。

常に常識や思い込みを捨てて、ゼロベースで考えることを心がけたいなあ、と思ったよ。

 

自分を客観視するためのヒント

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合理的に生きる

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