あなたは、「自分の人生を充実させるために最も重要なこと」は何だと思いますか?
ぼくはその答えの1つは、自分の長所をできるだけ早く知っておくことだと思います。
(自分自身、転職を意識し始めてから特にそう感じます)
それはナゼなのか。
また、それを知るにはどうすればいいのか。
今回の記事ではその2点、つまり
- なぜ自分の長所を知っておくべきなのか
- 長所を知るために有効な無料ツールの使い方と診断結果の活用方法
について詳しく書いていこうと思います。
- 自分の長所を知り、そこに集中することの重要性
- 自分には才能なんて1つもないと思っている人へ
- 自分の長所を知る方法
- グッドポイント診断で客観的に長所(強み)を分析する
- グッドポイント診断の診断結果の徹底活用法
自分の長所を知り、そこに集中することの重要性
「あなたの長所を5つ教えてください。」
突然そう聞かれたとき、あなたはこの質問に答えられますか?
なかなかコレに即答できる人はいないんじゃないでしょうか。
それだけ自分自身を客観的に見て、長所を自覚するというのは難しい。
しかし、自分の長所が自覚できていないと、非常に損な生き方してしまうことになります。
なぜなら、自分の持って生まれた長所を活かし、それを伸ばしていくことが最も効率の良い生き方だからです。
世の中で「成功している」と言われている人たちはこれができています。
例えば、女子レスリングの吉田沙保里選手がオリンピックで金メダルを取れたのは、本人の圧倒的な努力はもちろんのことですが、レスリング選手としての適性があったからこそ成し得た偉業です。
極端な話、もし彼女が「わたしはどうしてもマラソン選手になりたい!」と言って長距離ランナーになっていたらオリンピックで金メダルを取ることはできなかったでしょう。
なぜなら、彼女のような筋骨隆々な体型は長い距離を走ることには向いていないから。
せっかくレスリングで活躍できる才能があるのにこれでは宝のもち腐れです。
そう、人には向き不向きがあります。
であれば、自分が向いていることに集中した方が高い成果を上げられるのは当然のことですよね?
だからぼくたちは早いうちに自分の具体的な長所を知っておいた方がいいんです。
そしてそこに自分の力を集中させるべきです。
自分には才能なんて1つもないと思っている人へ
「吉田沙保里には優れた才能があったから成功できたんだ。自分にはそんな才能は1つもない。だから自分は何をやっても成功なんてできない。」
自分に自信のない人はそんな風に感じてしまうかもしれません。
ぼくもそんなネガティヴな考えが浮かぶことがよくありました。
でも、そんな人たちにぜひ知って欲しい言葉があります。
「大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」
これは20世紀の心理学者アルフレッド・アドラーの言葉です。
アドラーは、最近ベストセラーになった『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』でメインテーマになっている「アドラー心理学」の創始者です。


秀でた才能や、優れた容姿を持つ人を羨んだり、妬んだりする気持ちはよくわかります。
「あの人はあんなに恵まれているのに自分は…」
ぼくも少し前まではよくそう思っていました。
しかし、アドラーの言葉に出会ってから考え方が変わり始めました。
だって、他人を妬んでイジけていたところで自分の人生は何も変わりませんよね?
そんなことで人生の貴重な時間を無駄にしている場合じゃないんです。
ぼくらのやるべきことは、自分が天から与えられたものを他人と比較することではなく、それをどう使えば自分の人生が充実するのかを考えることです。
ぼくらはどんなに他人の才能を羨んだところで、結局は与えられたカードで勝負するしかないんです。
そして、その最初の一歩が手持ちのカードから使えそうなカードを探すこと。
つまり自分の長所を知ることです。
アドラーの言葉に出会ってからぼくは自分の長所を深く知ることの重要性を感じ始めるようになりました。
自分の長所を知る方法
「自分の長所を知ることの重要性はわかった。でも、どうすればそれを知ることができるのか?」
自分の長所を知りたいと思うようになっていたぼくも、この点でつまずきました。
さっきも述べたように、自分を客観的に見るのはとても難しいことです。
それができないからぼくらは自分の強みがわからず自分が力を入れるべき対象がわからないわけです。
何かいい方法はないか?
ぼくは情報を集めました。
そして、その結果見つけたのが、グッドポイント診断という無料の強み診断ツールでした。
このグッドポイント診断は自分の強みを知るためにはかなり強力な診断ツールだったんです。
グッドポイント診断で客観的に長所(強み)を分析する
グッドポイント診断 はリクルートが提供する強み診断サービスで、無料の会員登録をすることで診断を受けることができます。
大量のキャリア情報を扱うリクルートが独自のノウハウを活かして開発したもので、無料なのにとても本格的な診断サービスです。
- 質問に答えていくことで強みを分析してくれるサービス
- 所要時間20~30分
- 全8,568通りの結果から自分の強みを知ることができる
無料ということでためらう理由も特になかったので、これを見つけたぼくは早速診断を受けてみることに。
まずは、会員登録を行います。
グッドポイント診断トップページの「会員登録して診断スタート」をクリックします。
PC画面
スマホ画面
簡単な登録だったので、2、3分で完了しました。
会員登録したら、早速診断を始めます。ぼくはスマホで会員登録・診断を行いました。
会員ページのトップページを下の方にスクロールすると、グッドポイント診断があります。
タップして診断を開始します。
診断はこのような質問が何個も出され、それにどんどん答えていく流れです。
質問数は約300。診断の精度を高めるためにはこのくらいの数の質問は必要なんでしょうね。
数は多いですが、直感的に答えられる質問ばかりですので、1問にかかる時間は数秒です。
サクサクと答えていけたので、20分程度で診断は終わりました。
そして出たのがこちらの診断結果。
このように強みが5つ表示され、
タップすると1つ1つの詳細な解説が見れます。
他の強みの解説が見たければソコをタップします。
結果を見てぼくは驚きました。
なぜなら、
- 普段からなんとなく長所だとは思っていたけれど、うまく言語化できなかった自分の特徴が、的確に文章として書き起こされていたから
- 普段全く意識していなかったけど、言われてみれば確かにそうだという長所を指摘してくれていたから
つまり、一言でいえばかなり的確な結果が出ていたのです。
ぼくの診断結果の一例です。
赤字の部分が特に当たっていると感じました。
慎重性
あなたは物事を掘り下げて考え、先々のことまで見通しを立てながら、注意深く課題を進めることができます。目指すもの・状態に対し想定されるリスクを洗い出し、それらを1つ1つ検討し、すべてについて安心できる状態を目指します。ものごとを安易にとらえて軽率な判断を下すことは、決してありません。
周囲の人は、そんなあなたの姿勢に対し信頼を寄せ、徐々に重要なものごとを任せるようになります。あなたはその信頼に応えるべく、より真摯に全力を尽くすでしょう。
親密性
あなたは、常に謙虚な気持ちを持って人と接しています。内面についても話せる深い信頼関係を築くことを望んでおり、交際範囲を大きく広げることにはあまり興味がありません。
相手との距離感が重要と考えるあなたは、知り合って間がない相手に対してまずは適度な距離を置いて接し、互いにとって心地よい距離を探りながら丁寧に信頼関係を構築していきます。「控え目・礼儀正しい」など、評価されることも多いでしょう。
多くの人が集まる場ではおとなしく見られることが多いあなたですが、深い信頼関係を構築できた相手とは互いの思いや内に秘めたパワーをしっかりと理解しあえているはずです。
悠然
あなたは常にゆったりと構え、じっくりと考えたり取り組んだりすることができます。長い目でものごとをとらえ、あせらず気長に進めることが得意であり、目先の小さなことに気を取られて考えが変わるようなことはありません。特に将来のことを考えるうえで、あなたの長期的な視点から生まれる発言や提案はとても参考になるでしょう。
また、悠然とした態度には、周囲の人を落ち着かせ、「改めて考えてみよう・焦って決断してはいけない」と考えさせる効果があります。あなたの精神的なゆとりが、周りの人を落ち着かせるのです。
自分の長所を客観的な視点から教えてくれることで、かなり自信に繋がります。
漠然としていた長所が明確になると同時に、思いもよらなかった長所も明らかになります。
コレらはこれから先、一生使える自分の武器となります。
無料でここまでのことができるんだったら、
「自分の長所を知り、効率的に自分の人生を充実させたい人」には是非おすすめしたいサービスだと感じました。
サービス自体の紹介は以上です。自分の強みを知りたいという人はぜひ診断を受けてみてください。
ここからはぼくの経験談で蛇足になるかもしれませんが、ぼくがこのグッドポイント診断をうけてよかったと思えた点、診断結果をどう活用できたかを紹介していこうと思います。
グッドポイント診断の診断結果の徹底活用法
自分の強みに気付き、そこを伸ばすことができる
上にも書いたように、苦痛を感じながら苦手なことを人並みのレベルに持っていく努力をするより、得意なことをバリバリやって伸ばしていく方が、圧倒的に効率も良いし、やっている本人も楽しいです。
例えばぼくはこの通りブロガーとしてブログを書いています。
ブログを書く目的の1つは、より多くの人に自分のブログを見てもらうことです。
ブログの閲覧数を伸ばすためにはたくさん記事を書いて、毎日ブログを更新すること。
これが今のブログ界では常識になっています。
しかしぼくは記事を書くのがとても遅いです。
毎日更新なんてとてもじゃないけどできませんでした。
無理に毎日更新にチャレンジしたこともありましたが、自分も苦しいし、満足のいく記事を書くことができず、ブログの閲覧数も伸びませんでした。
そのことから、ぼくはブログを書くことには向いていないんじゃないかと落ち込むことが多々ありました。
しかし、グッドポイント診断の結果にある、「慎重性」と「悠然」という自分の長所を見てハッとしました。
言われてみれば、自分はスピードを追求するというよりは、じっくりと丁寧な仕事をするタイプだ。
そして改めて自分のブログ記事を見返してみると、更新頻度は低いけれど、自分のブログの中で人気のある記事は文字数が多く、中身の濃いものが多かったんです。
つまり、ぼくの場合は更新頻度を追求するよりも、じっくりと腰を据えて丁寧な記事を書くことの方が向いているということが、そこではっきりと自覚できたんです。
それからは自分のこのスタイルを貫けばいいんだと迷いがなくなりました。
他のブロガーが、毎日のように記事を更新しているのを見ても、変に落ち込んだり、不安になったりすることはなくなりました。
こうして、時間をかけて中身の濃い記事を書いていくスタイルを続けていった結果、ブログの閲覧数を順調に伸ばしていくことができました。
その結果、今ではこのブログは月間15万のPV(ページビュー)があります(1ヶ月に15万回見られているということ)。
自分に合ったスタイルで取り組んでいるので、記事を書いている最中も楽しいですし、その楽しさもこの良い結果に影響しているんだと思います。
こうしてぼくは、「自分の長所を自覚し、それを活かすことの重要性」を改めて実感することができました。
短所を気にする必要がないことに気付ける
長所がわかると、それと同時に短所もわかります。
というのも、長所と短所は裏・表の関係にあるからです。
それはどういうことか?
例えば、ぼくの診断結果の「親密性」という項目には、
「多くの人が集まる場ではおとなしく見られることが多いが、深い信頼関係を構築することが得意」
と書かれてあります。
確かにぼくは、飲み会やパーティーなど人が多く集まる場所はあまり得意ではなく、そういう場所でうまく振る舞えないことが多いです。
これはぼくの短所だといえます。
そして、そんな自分を尻目に、そういう場でも社交的に色んな人と話をしている友人などを見るたびに、自分はダメなヤツだなとため息を漏らし、一人落ち込むことがよくありました。
しかし、診断結果には、「深い信頼関係を構築することは得意」と書かれており、言われてみれば確かにその通りだなと思いました。
友人は決して多くはないですが、一人一人とはかなり濃い関係を結んでいます。
そして、気付きました。
「自分は交友関係を広げることは苦手だけど、時間をかけて信頼関係を深く濃密にすることには向いている。だから、人との付き合いでは、そういうやり方に専念すればいい。無理に多くの人と仲良くしようとせず、少数の人と深い関係を築いていけばいいんだ」と。
診断結果を見て、苦手なことは苦手だと割り切ることができました。これからはそんなことで無駄に落ち込んだりはしません。
その代わり、その裏側に隠れている自分の得意なことで力を発揮すればいい。人付き合いも自分のスタイルに専念すればいい。
そう、自信を持つことができました。
自分の役割がわかる
何度もいうように、人は誰しも向き不向きがあります。
すべてのことを上手くこなす必要はないし、そんなことは不可能ですよね。
だから、苦手なことは得意な人に任せ、その分自分は得意なところで活躍すればいいんです。
そのために、会社や学校という多様な人間が集まる組織に属しているわけですから。
組織に属してないフリーランスの人だって、自分の専門外のことは外部に委託してますしね。
自分の長所と短所に気付くことで、自分がやるべきこと、役割が見えてきます。
これによって、自分は得意なことに専念し、苦手なことはそれが得意な他の誰かにやってもらうという適材適所の役割分担が可能になるんです。
例えば、業界の人が広く集まるパーティーがあって、会社を代表してぼくを含む数名が参加するとします。
そのとき、まずファーストコンタクトは「広く浅く」の交友関係が得意なA君に任せます。
そして、その中で特に仲良くしたい人(仲良くすることで会社の利益に繋がりそうな人)が見つかったらぼくの出番です。
「深い信頼関係を構築することは得意」というぼくの強みが活かせる。
A君を介してぼくがその人に接触し、深い関係を築いていくという連携プレイを行うことができるんです。
互いの長所を理解していないとできない役割分担ですね。
長所、短所を理解することで、もっと大きな意味での役割、つまり自分の社会的な役割を見つけるためのヒントにもなります。
そういう意味で、自分の生き方やキャリアに悩む人にとっても、これらの情報はすごく有意義になってきます。
こういうコトに自分で気付くのはなかなか難しいと思います。
診断ツールという第三者的な目線があるからこそ気付ける有意義な情報ですね。
自己PRに使える
リクナビNEXT自体が転職支援サービスなので、このグッドポイント診断というツールの本来の目的はコレになると思います。
ツールとして優秀で、いろいろと応用がきくため忘れそうになりますが笑
転職活動を始め、自己PRが必要な場面では、自分の長所とそれがわかるエピソードを話すのが一般的です。
長所とそのエピソードを一から掘り起こすのは大変ですが、グッドポイント診断で自分の長所がわかれば、あとはそれに関連するエピソードを引っ張ってくるだけですので、非常に楽です。
皆さんも経験があると思いますが、人間の脳は何かキッカケがあるとそれに関連する記憶がズルズルと芋づる式に掘り起こされることがよくありますからね。
診断結果の詳細文とその強みが発揮された具体例(エピソード)を組み合わせるだけで、自己PR文が完成します。
これはとても便利ですね。
また、スカウト機能というのがあって、これに登録すると自分の強みにあった仕事のオファーメールが届くようになります。
登録するだけで自分でも気づかなかった適職を発見できるキッカケになるので使ってみると面白いです。
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以上、ぼくがグッドポイント診断を受けてみて感じた感想でした。
自分の人生を切り開くために非常に有効なツールだとぼくは強く思いました。
気になった方は無料ですので、ぜひ試してみてください。
そしてやるのであれば、今ここで診断を始めることをオススメします。
なぜなら、「あとでやるか」と後回しにした数分後には、あなたはこのグッドポイント診断の存在すら忘れてしまうでしょうから笑
20分程度の診断なので、ゲーム感覚でサクッと終わります。その20分で自分の人生が良い方向に進むかもしれないんだったら試す価値はありますよね?
なにか行動を起こさなければ人生が動きだすことはありません。
では最後に、改めてアドラーの言葉を引用して終わりたいと思います。
「大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」
自分に与えられたものを最大限に活用するためにも、まずは自分にどんなカードを与えられているかを知りましょう。