以前「電子書籍が便利でしょうがない」という記事を書いたが、今回はそれにプラスして主張したいことがある。
電子書籍の読み放題サービス「kindle unlimited」が便利すぎてしょうがない。
本といえば1冊当たり500~1500円が相場だが、このサービスは月額980円で本・漫画・雑誌などのあらゆる形態の書籍が読み放題になる。
自分もこのサービスを利用し始めて3年以上が経つ。
そろそろ、この3年間で胸の内に溜まった”当該サービスへの愛”を声高に叫びたい頃合いだ。
というわけで、この記事では
- kindle unlimtedとは何なのか
- 何がすごいのか
- どういう風に使うのか
- どうやって始めればいいのか
を中心に、kindle unlimitedのレビューをしていく。
- kindle unlimitedとは?
- kindle unlimitedのスゲーところ
- kindle unlimitedの注意点
- オススメの使い倒し方
- サービスの登録方法 /30日無料お試しの始め方
- 解約方法
- 使い方
- 本の探し方いろいろ
- Kindle Unlimitedをオススメできる人
kindle unlimitedとは?
kindle unlimitedはネット通販のAmazonが提供する電子書籍の読み放題サービス。
スマホ、タブレット、PCなどの好みの端末で、気になる本を好きなだけ読み散らかす事ができる。
冊数とジャンル
実用書、小説、漫画、雑誌、洋書などのあらゆるタイプの本が対象で、その数は200万冊以上。
ジャンルも28個に大別されており、ビジネスからエンタメ、専門書や資格本、楽譜など多岐にわたっている(詳細後述)。
カバーしてないジャンルは無いと言い切れるほど、ホントになんでもある。
料金
料金は税込みで月額980円。申込みから最初の30日間は無料で利用することができ、ノーコスト・ノーリスクで使用感を試すことができる。
対応端末
専用の端末もあるが必須ではなく、スマートフォンやタブレット端末で読むことができる。
具体的には、
- iPhoneやiPad
- Androidやwindows OSを搭載したスマートフォン/タブレット端末
- PCのMacやWindows
など、Kindleアプリがインストールできる端末であれば自分の好きな端末で利用できる。
kindle unlimitedのスゲーところ
とにかくすごいラインナップの豊富さ
実用書、小説、コミック、雑誌、洋書などあらゆる本が200万冊読み放題というのは前述のとおり。
扱う本のジャンル/カテゴリーについても、大きくわけても28個もあり(下の画像参照)、ほぼすべてを網羅していると言って差し支えない。
実際にどんな本があるのかというのは直接サイトを見てもらうのが1番いいが、参考までに僕のkindle unlimitedの欲しい物リストから、一般書籍とマンガの一部を添付しておく。
他社サービスと比較しても圧倒的な冊数
各社の電子書籍読み放題サービスの中でもkindle unlimitedはカバーしている範囲がとにかく広い。
「雑誌だけの読み放題サービス」や「マンガ中心の読み放題サービス」というものはあるが、一般書籍(実用書、ビジネス書、専門書など)、マンガ、雑誌すべてをカバーするサービスはkindle unlimitedの他にない。
もちろん、各サービスに強いところと弱いところがある。
kindle unlimitedは一般書籍の読み放題をメインにしつつ、雑誌もそれなりに強い、そしてマンガもついでに楽しめる、というイメージだ。
各サービスのラインナップのイメージを下の表にまとめた。
一般 書籍 |
漫画 | 雑誌 | 税込 価格 |
備考 | |
---|---|---|---|---|---|
kindle unlimited | ◎ | △ | ◯ | 980 | 計200万冊以上 |
楽天マガジン | - | - | ◎ | 418 | 雑誌700誌以上 |
dマガジン | - | - | ◎ | 440 | 雑誌700誌以上 |
コミックシーモア | △ | △ | △ | 1480 | 計8.7万冊 |
楽天マガジンのラインナップ と、dマガジンのラインナップは数は同程度だが、扱う雑誌が微妙に異なる。詳しくは公式サイトを参考にしてほしい。
kindle unlimitedは雑誌専門のこれらのサービスには劣るが、有名雑誌も含む200誌以上が読み放題でラインナップとしてはかなり豊富な内容となっている。
マンガの読み放題にはコミックシーモアやブック放題などがあり、数万冊のマンガが読み放題になる。しかし、数こそ多いがラインナップはかなり古いマンガやかなりマイナーなマンガが多い。
kindle unlimitedもマンガについては似たような状況だが、
- 知名度の高い過去の名作が読める
- 期間限定ではあるが今流行っているマンガの最初の3~5巻までが無料で読める
- マイナーだけど根強いファンがいて面白いマンガがある
など、実際の使いやすさはこちらの方が上といえる。
以上のポイント踏まえると、kindle unlimitedの効果的な使い方については
一般書籍の読み放題をメインディッシュとして楽しみつつ、お気に入り雑誌やマンガがあればサイドディッシュとしてそれらも楽しめる
というイメージを持っておくといい。
あるいは、(お気に入りの雑誌がunlimitedに含まれるなら)雑誌の定期購読をメインにしつつ、気になる一般書籍やマンガもつまんで楽しむ。という使い方もできる。
逆に、雑誌だけの読み放題で構わないなら楽天マガジンやdマガジンの方がいい。
マンガの読み放題だけがしたいという人に対しては、今はまだオススメできるサービスがない、というのが現状だ。
書籍やマンガ、雑誌について具体的にどんなタイトルがラインナップされているかについてはこちらの記事を参照してほしい。
合わせて読みたい
損する方が難しい。本の読み放題「kindle unlimited」を3年間使い続けている理由
絶対に損しない価格設定
kindle unlimitedの料金は月額980円(税込)。
書籍なら1冊、雑誌や漫画なら1~2冊読んだ時点で元がとれてしまう。日本国内で1ヶ月間インターネットが一切使えないという異常事態が起きない限りは、損する方が難しい。
電子書籍のメリットを最大限活かせる
以前の記事にも書いたとおり、電子書籍にはたくさんの長所がある。
- 端末1個で数十冊という本を持ち出せる
- 保管スペースも必要ない
- マーカーを引いた箇所を一覧で見返せる
- ページ内をキーワード検索できる
などだ
これらの長所はkindle unlimitedでももちろん健在。とくに、何冊でも読み放題という特徴により「端末1つで何冊もの本を持ち出せる」というメリットが最大限に活かされる。
スクリーンショットが使える
スクショについても特にロックなどかかっておらず、正常に動作する。お気に入りのページや雑誌の写真などを綺麗な画像データとして保存できるのはありがたい。
kindle unlimitedの注意点
同時に端末に保持できるのは10冊まで
端末に1度にダウンロードできるのは10冊まで。10冊ダウンロードしてる状態で次に新しい本を読みたい場合は、今ある10冊の中からどれか1冊を返却(ダウンロードしてた本のデータを消す)しなくてはいけなくなる。
わかりやすくいうと、kindle unlimitedという膨大な図書館から10冊までをレンタルできるというイメージ。
ただし返却した本のマーカーやメモは残る
ただkindle unlimitedのすごいところは、返却しても本の中に引いたマーカーやメモは残るというところ。
自分がkindle本に引いたマーカーやメモはKindleメモとハイライトというサイトで一覧で見ることができる(下画像参照)。
自分にとって重要な記述やメモはあとで見返す事ができるので、10冊以上ダウンロードできなくてもそこまで不都合はない。
逆にしっかりとマーカーやメモを取ろうという意識が働くので、効率的に内容のインプットができるぐらいだ。
また前述のとおりスクリーンショットも使えるので、お気に入りのページごと保存したり、図や写真を手元に残すこともできる。
読み放題だった本が対象から外れることも
読み放題対象の本は、ずっと読み放題の本と、一定期間すぎると対象から外れる本の2種類がある。
その本がいつまで読み放題なのかはサイト上には明記されないが 、発売から1~2年しか経っていなくてまだ売れている本については期間限定であることが多い(この辺は使ってるうちにだいたいわかってくる)
※対象から外されても、外れる前にダウンロードしたものについては返却しない限りはずっと端末に残る。
まあポジティブな見方をすれば、ずっと読み放題だと「いつでも読めるから」と先送りして結局読まずに終わるので、期間限定というタイムプレッシャーがあった方が読書が捗るという側面はある。
オススメの使い倒し方
本との付き合い方は人それぞれなところはあるが、参考までに僕がどのようにこのサービスを使い倒しているかを紹介しようと思う。
端的にまとめるとこんな感じになる。
- 好きな本にただただ読み耽る
- 有名雑誌を読み漁る
- 面白いマンガを発掘
- 旅行・お出かけの下調べに超便利
- 新しい事(勉強・副業・資格・趣味)始める時に超便利
- レシピ本の天国。いや沼でした
これら1つ1つについて熱っぽく前のめりで語り尽くしたいところだが、この記事も既にかなりの長文になっているので別記事にまとめた。
月額980円で30,000円以上の価値を受け取りたい人はこちらの記事を参照してほしい。
合わせて読みたい
損する方が難しい。本の読み放題「kindle unlimited」を3年間使い続けている理由
サービスの登録方法 /30日無料お試しの始め方
登録方法
まずkindle unlimitedの登録ページにアクセス。
次にAmazonアカウントにログインしてなければログインする。
「30日間の無料体験を始める」をタップ。
タイミングによっては2ヶ月で99円などのキャンペーンをやっていることも。その場合は「30日無料」か「キャンペーン価格」かを選択する画面が出てくる。
最後に支払い方法を選択すれば登録は完了。選択肢は以下の3つ。
- クレジットカードorデビットカード
- Paidy翌月払い
- 携帯決済(docomo、au、softbank)
※Amazonの買い物での支払い方法をすでに設定している場合はこのステップは省略される。
「Kindle Unlimitedへようこそ」のメッセージが表示され、登録が完了する。
30日無料お試しの始め方
上記の「登録方法」の項に書いたとおり、普通に登録手続きをすれば自動で「30日無料お試し」が適用される(ただし初めてkindle unlimitedに登録するユーザーに限る)。
利用開始から30日後には自動で契約更新して課金される。
そのため、気になる人は「更新の数日前に通知がくるようリマインダーアプリに設定する」のがオススメ。
解約方法は次の項で紹介するようにとてもシンプルで、どこぞのサービスと違ってしつこくないのでありがたい。
解約方法
まずkindle unlimitedのトップページにアクセス。
マイページをクリック。
「Kindle Unlimited 会員登録をキャンセル」をクリックすることで退会の手続きができる。
使い方
使い方といっても特に難しいことはなく、基本的には本を見つけたらダウンロードして読むだけ。具体的なやり方を見ていこう。
本を探してダウンロード
本の探し方の詳細や小ワザについては後述するが、とくに何も考えずに本を検索していてもunlimited対象本にはすぐに遭遇できる(それだけ対象の本が多いということ)。
目印は、検索結果や商品ページにこのロゴがあること。
読みたい本があれば商品詳細ページに飛び、フォーマットでKindle版を選択し、「読み放題で読む」をクリック。
あとは普通のKindle書籍と同じようにKindleアプリでダウンロードすれば読めるようになる。
本の返却の仕方
前述したとおり、端末にダウンロードできる本は10冊までなので、それ以上の本を読みたいときはダウンロードした本を返却しないといけない。
といっても特に難しいことはなく、
10冊ダウンロードしている状態で新たに本をダウンロードしようとすると、今ある本から1冊返却してくださいという画面が勝手に出てくる。
ので、その支持に従えばOK。
他にも、「unlimited トップページ > マイページ」からも本の返却ができる。
本の探し方いろいろ
自分好みのunlimited対象本に出会うための方法を、オーソドックスなモノからちょっとした小技まで紹介する。
本探しに1番向いてるのはKindleアプリ
スマートフォンアプリなどを含めるとAmazonへのアクセス方法は複数あるが、本を探すのに向いている順に挙げると以下の3つがある。
- Kindleアプリ
- WebのAmazon
- Amazonアプリ
①はKindleに特化させたアプリだけあって、やはりこれが1番使いやすい。
Webサイト版のAmazonでもKindleアプリと同じことはできるが、本以外の膨大な商品を扱っていることもあり、どうしても操作の行程が多くなってしまう。
ただ、デカい画面の方が見やすいという意味ではPCからWeb版Amazonにアクセスするのもアリ。
という事で、以降はkindleアプリでの操作方法を解説する(Web版でもだいたい同じ行程で同様の事ができる)。
キーワードで検索して探す
1番オーソドックスで誰もがイメージしやすい方法。
kindleアプリ画面下の「カタログ」タブ
> 画面上部の検索窓からキーワード検索
> 画面右上の「フィルタ」をタップ
> プルダウンからKindle Unlimitedを選択
以下、画像とともに解説。
▼kindleアプリ画面下の「カタログ」タブをタップ
▼画面上部の検索窓からキーワード検索
▼画面右上の「フィルタ」をタップ
▼プルダウンからKindle Unlimitedを選択
ジャンルで探す
kindleアプリ画面下の「カタログ」のタブをタップ
> 画面上部の「カテゴリ」
> 好きなカテゴリを選択
そうするとカテゴリの本だけをキーワードで絞り込める検索窓と、そのカテゴリの「おすすめ」「ベストセラー」「新着」の本が表示される。
以下、画像とともに解説。
▼kindleアプリ画面下の「カタログ」タブの画面上部の「カテゴリ」
▼カテゴリ一覧が表示されるので好きなカテゴリを選択
そのカテゴリの本だけをキーワードで絞り込める検索窓と、そのカテゴリの「おすすめ」「ベストセラー」「新着」の本が表示される▼
さらに細分化したカテゴリで絞り込むには
> 「このカテゴリのすべてのタイトルを表示」をタップ
> 「フィルタ」→「カテゴリ」をタップ
> より細分化されたカテゴリが表示される
▼「このカテゴリのすべてのタイトルを表示」をタップ
▼ 「フィルタ」→「カテゴリ」をタップ
▼ より細分化されたカテゴリが表示される
「新着」「人気」「自分へのオススメ」で探す
まずkindleアプリ画面下の「カタログ」のタブをタップ。
次に、画面上部のKindle Unlimitedをタップ。
そうすると、
- 現在行われているキャンペーン(下画像の"幻冬舎 NewsPicks Book"や"講談社文庫3000点以上読み放題"など)
- 購入 /閲覧履歴をもとにしたオススメ
- ジャンル別のオススメ
- 人気 /新着タイトル
などが表示される。
Kindle Unlimitedをオススメできる人
kindle unlimitedが素晴らしいサービスなのは間違いないが、すべての人にオススメできるわけじゃない。
このサービスをオススメできる人とオススメできない人の特徴をまとめてみた。
オススメできる人
- 新しくて面白い事を知るのが好きな人
- 読書の習慣を身に付けたい人
- 新しいことを始めたい人
- 料理好きな人
- 読んでいた雑誌がunlimited対象に入っている人
オススメできない人
- 読書をしない/ 読書習慣を身につける気もない人
やはり基本的には読書をしない、これから読書習慣を身につける気もない人にはオススメできない。
このサービスのメインは一般書籍の読み放題にあり、雑誌やコミックの読み放題はサイドディッシュ的な位置づけだからだ。
読書でどんどん知見を深めることを中心に、ときには雑誌でも世界を広げ、新しいコミックや小説の入り口も広げたい。そんな好奇心旺盛な人 /好奇心を高めたい人に1番オススメできる。
今はまだあまり読書する習慣がない人も、手軽に多くの本を手に取れるこのサービスは読書習慣を身につけるのに最適だ。
その他にも「多趣味な人」「料理好きな人」「雑誌とマンガをよく読む人」など、使い方によってはこのサービスでかなりトクをするケースもまだまだたくさんある。
その辺は、この記事に書いたkindle unlimitedのサービスの特徴によく目を通し、自分のライフスタイルと照らし合わせることで見えてくるはずだ。
自分の場合は、読みたい本、雑誌、小説、コミックがリストにどんどん溜まっていって、「これは一生かけても読みきれないんじゃないか?」という焦燥感と「でも全部読みたい」という好奇心が読書の欲求を掻き立て、読書の時間を確保するために仕事や日常での行動が機敏になった。その結果、知的好奇心と良質な情報で頭が満たされると同時に毎日の生活に張りが出るようにもなり、色んな意味で生活の質が上がっていった。
このサービスの恩恵を最大限に受けている1人だと思う。
※参考までに「自分がどのようにしてkindle unlimitedを使い倒しているか」はこちらの記事に書いているので参考にしてほしい。
合わせて読みたい
損する方が難しい。本の読み放題「kindle unlimited」を3年間使い続けている理由
とはいえ本との付き合い方は千差万別。
だけど、幸いにも今は「30日の無料お試し」が実施されている。
今ならまだ「このサービスが自分に合っているか?」を無料で確認できるので、少しでも気になった人はこのチャンスを逃さず利用してほしい。