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「運動」は脳の構造を変え、仕事や勉強の「生産性を上げる」という事実

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運動は生産性をあげる

ぼくの仕事は主にPCワークなんだけど、毎日毎日PCに向かっていると正直うんざりしてくることがある。

だるくて頭が働かないので仕事も全然進まない。

 

これをどうにかしたいと、いろいろ試行錯誤していた。

ある時、昼休みに運動を取り入れてみることにした

なぜ昼かというと、そこしか時間がとれなかったからだ。

 

 

運動によって昼休み明けの気怠さが消えた

ランニング

すると、あれだけダルかった昼休み明けの時間に、ものすごく頭が冴えるようになった。

いつもは面倒でやる気のしないデータ整理の作業も、なぜかそんなにイヤだと感じない。

それまでとは比べものにならないほど、集中力と意欲に満ちていたのだった。

その結果、仕事がさっさと終わるようになった。

 

その空いた時間でまた運動ができるようになる。

するとまた仕事がさっさと終わる。

という感じで、どんどん良いサイクルが回せるようになっていった

 

仕事の前に運動すると、こんな効果があるんだと驚いた。

これは、ぼくの中ではかなり衝撃的な事件だった。

 

アメリカの高校で起きた奇跡

ネーパーヴィル・セントラル高校の事例

アメリカのネーパーヴィル・セントラル高校ではこんな取り組みがある。

 

同校では1時限目の前の、0時限目に運動をさせてから授業を受けさせている

この運動は、心拍数をもとに各人に最適化された強度で行われており、むやみやたらにシゴいているわけではない。いわゆる日本の体育とは違う

この0限目を受けている生徒は、そうでない生徒に比べて、リーディング力・理解力の向上率がなんと1.5倍以上になることがわかった。

 

また、アメリカの世界的な学力低下が嘆かれる中、ネーパーヴィル高校は0限目の体育を取り入れることで、TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)で、数学で世界6位、理科で世界1位の成績を叩き出した。

 

運動することで、脳が目覚め、学習の準備と意欲を高め、能力が最大限に発揮されるからだった。この取り組みは、国中の注目を集め、体育の授業のモデルタイプになっている。

 

ネーパーヴィル・セントラル高校の体育教師は、

「体育の授業は、脳細胞を作る仕事。それが育つかどうかは他の教師の腕次第」

と語っている。

 

同校の卒業生であるジェシーとベッキーは大学入試の当日の朝にも、カヤックを漕ぎに行ったという。

試験の準備は十分にできていたし、運動をした方が集中できるとわかっていたからだ。

そんなことをする高校生がどれほどいるだろう。大人については言うまでもない。

2人とも1600点満点の1400点をとった。受験生の中で最高得点だった。

 

脳の中では何が起きているのか? −科学的知見−

脳

集中力とモチベーションの向上

運動をすると、その後机に向かった際の集中力が向上する。

それは、心臓から脳に充分な血液が送り出されるようになるからだ。

 

また、脳内でドーパミンの分泌が促されることで、やる気も満ちてくる。

ぼくが、つまらないデータ処理の作業でも、運動の後なら意欲的にやれたのはこれが理由だろう。

 

では、運動すると成績が向上するのはなぜだろうか?

もちろん、集中力や意欲が増せば学習効率も上がるだろうが、それだけではない。

 

脳細胞同士の新しい結合を促す

運動をすると、脳内でBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質の量が増加する。

その増加は特に、海馬という部位で顕著だ。

海馬は、記憶・学習に必要な部位で、かつ神経変性疾患と深い関わりを持つ部位でもある。

このBDNFは神経細胞同士が新しく結びつくのを助ける働きがある。

つまり、脳が新しい記憶を形成しやすい状態を作り出すことができるということだ。

 

実際、2007年にドイツの研究者グループが人間を対象として行った研究では、運動前より運動後の方が20%早く単語を覚えられ、学習効率とBDNF値が相関関係にあることが明らかになった。

また、遺伝子の変異のためにBDNFが作れない人は、学習障害である可能性が高いといわれている。 

 

新しい脳細胞がつくられる

それだけじゃない。

運動は、新しい脳細胞がつくられるのを助ける働きもある。

 

回し車で運動させていたマウスは、じっとしていたマウスに比べ、記憶力テストで好成績をおさめる。そのマウスの脳を解剖してみると、海馬の神経幹細胞(細胞分裂することができる神経細胞)の量が運動していないマウスの2倍もあった

 

新しく脳細胞が作られると、なにが良いのか?

新しく作られた神経細胞は、まだどの神経ネットワークにも属していないので、新しいネットワークの形成の材料になりやすい。

つまりこの状態で脳に何かの刺激(例えば学校の授業)を与えてやると、普段よりも簡単にそれを習得できるということだ。

 

イメージで言うと、頭が柔らくなっており、新しい記憶を簡単に刻むことができる状態。

 

ネーパーヴィル・セントラル高校の体育教師が、

「体育の授業は、脳細胞を作る仕事。それが育つかどうかは他の教師の腕次第」

と語ったのはそのためだ。

 

参考文献

▶︎脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

 

まとめ

運動は3つのレベルで学習や知的労働を助ける

  1. まず、気持ちがよくなり、頭がすっきりし、注意力が高まり、やる気が出てくる。
  2. つぎに、BDNFという栄養因子が分泌されることで、脳細胞同士が新しく結びつきやすい環境を生み出す。
  3. そして、海馬の幹細胞から新しい脳細胞が成長するのを促す。

 

つまり、運動をせずに知的労働をするのはめちゃくちゃ損ということだ

軽い運動

運動は意欲と集中力を高め、仕事の習得も早くする。

ぼくはこの事実を知ってから、昼だけではなく、できる限り朝も運動するようになった。

 

だって、

運動しないとめちゃくちゃ損するじゃん

ということに気付いたからだ。

 

下の図を見てほしい。

例えば、「運動せずに仕事をした」ときの「時間」と「仕事量」の関係が、青線だとする。

生産性グラフ

 

ここに「運動をして仕事した」場合を、赤線で書き加えてみる。

生産性グラフ2

当然、運動をする分、時間を使ってしまうので、自由に使える時間は減ってしまう。

この点をもったいなく思って、運動をしようとしない人も多いだろう。

 

しかし、運動によって集中力と意欲が増し、仕事の成長速度も増すため、時間当たりの生産性はこちらの方が上だ

生産性グラフ3

運動で使った時間なんて、あっという間に挽回できてしまうのである。

 

それだけでなく、そこからはぐんぐんと仕事量に差が開いていく。

そして、1日の終わりには、かなりの差が開くことになる。

生産性グラフ4

この差を考えると、ぼくは「運動せずに仕事を始めることがもったいなくてしょうがない」と思えるようになってきた。

今後の人生で、どれだけの差がつくんだと思うと、恐ろしい。

ここで効率化できた時間を運動に当てるとしても、余裕でお釣りがくる。

 

だから、運動をせずに仕事をするなんていう非効率的なことは、極力避けるようになった。

 

できるだけ、朝か昼に運動をする。

ぼくは、トレッドミルでの30分のランニングか、エアロバイク30分を週4、5回ぐらいやっていた。

時間があれば筋トレも少々。

そんな施設を利用できないときは、会社の外を走ったり、会社の階段で昇り降りを繰り返すことで運動していた。

 

運動による集中力・学習能力向上の効果は、運動後が1番高いようなので、できれば朝・昼あたりに取りいれたいところ。

が、夜しか運動できない場合も当然あるだろう。

やるとやらないとでは雲泥の差があるので、夜しか時間がとれなくても絶対にやった方がいい。

 

運動をうまく習慣化できないという人はこちらの記事を読んで欲しい。

▶︎ 面倒臭がりな僕が、「運動」の習慣化に成功した超具体的な方法

 

ぜひ運動をして、脳を真の覚醒モードにしてから、仕事に取り組むことをオススメしたい。

こんな簡単なことで、人生がかなり変わるんだから、やらないと損だ。

 

 

参考文献

ネーパーヴィル高校の事例や、科学的なメカニズムはこちらの本を参考にしました。

 

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