ある日の真昼間。
ぼくはこの記事を書くために、スターバックスでYouTubeを視聴しまくっていた。
神聖かまってちゃんのまとめ記事を書くため(ライブの予習も兼ねて)彼らのライブ映像を視聴しまくっていた。
ミルクは豆乳で、シロップを半分にした抹茶ティーラテを飲みながら。
神聖かまってちゃんといえば、ボーカル・「の子」のメロディセンスが光るポップな楽曲と、イジメられていた頃の苦しみ、精神科に通っていた頃の経験が色濃く出た曲が特徴だ。
記事を書くために、そんな彼らの楽曲を延々と聴いていた。
そしたら、思いもよらぬ不意打ちをくらった。
いつの間にか、いつの間にか僕の頰は涙で濡れていた。
だって、だってさ。
こんな曲を歌っていた彼が、
こんな曲を泣きながら歌っていた彼が、
死にたいと叫んでいた彼が、
こんな顔して、こんなことを歌ってるんだよ。
涙だって出てくるよ。
曲の最後の彼の声、彼の言葉、彼の表情で、僕の目からは涙が溢れていた。
前日にちょっとヤなことがあったのも手伝ったのかもしれない。
やばい。
嗚咽が漏れそうだった。
店員に怪しまれないように、ぼくはトイレへと逃げ込んだ。
この世で1番美しいもの
この世の中で生きている限り、望むと望まざるとにかかわらず、辛い出来事と遭遇してしまうことがある。
時には、自分の生を断ち切ってしまいたいほどの絶望を味わうこともある。
しかし、それでも。
そんな状況においてもなお生きようとする意志を持つ人がいる。
画面の中で歌う彼のように。
あれだけ苦しんで、あれだけ死にたいと叫びながらも、ギリギリのところで生きる意志を捨てない心。
その姿、その表情、その有り様といったら。
なんて美しいんだろう。
人の意志がこんなにも輝いて見えるだなんて。
人の心を動かすのも、やっぱり人の意志なんだ。
人間はどうせ死ぬ。
そう思えば少しは、この生も楽になるだろうか。
逃げ出してもいい。
生きようとする意志さえあれば。
難しく考えなくていいよ。
道はどこかにあるよ。
捨てられるように僕ら、みんな、死ぬよ。
あっさり死ぬよ。
あっさり死ぬよ。
ぼくは、がんばるよっ
Yeah!!
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