*2016/12/16追記
なんとエンゼルバンクの作者さん(三田紀房先生)のTwitterアカウントで当記事がお礼のコメント付きで紹介されました!
エンゼルバンクを読んだことのない方は是非この記事から!「与えられたものは「仕事」ではない、それは「作業」だ」など気づきと痛快さがクセになる。三田作品の入門としてピッタリなのが本作です!@season_of_nabeさん、@ciotanさん、ありがとうございます。スタッフ https://t.co/yAPBixa0qT
— 漫画家・三田紀房(公式) (@mita_norifusa) December 16, 2016
嬉しい!こちらこそありがとうございます。
というわけで、漫画作者のお墨付きをもらった本記事をじっくりお楽しみください。
『エンゼルバンク』というマンガを知っていますか?
あの有名マンガ『ドラゴン桜』の続編にあたる作品です。
ドラゴン桜は「超低偏差値の高校生を1年で東大に受からせる」という衝撃的な内容の人気マンガで、ドラマ化もしてすごく話題になりましたね。
その続編が『エンゼルバンク』
ドラゴン桜は受験マンガですが、エンゼルバンクは社会人向けの(特に転職に特化した)内容。
登場人物もドラゴン桜と同じメンバーが多数出てきます。
作品説明
今の仕事に悩んでないか!? 転職を考えているなら……そのときこそが人生の転機だ!! 龍山高校英語教師・井野真々子(いの・ままこ)は、転職代理人の海老沢康生(えびさわ・やすお)と出会った。そして、彼の話にひかれ転職を決意、選んだ職業は、海老沢と同じく転職代理人!! メディアに騙されるな、イメージに惑わされるな。これは社会人のための“ドラゴン桜”だ!
(C)三田紀房
作品のメインテーマが転職ということで転職活動の息抜き&情報収集で読みはじめました。
しかし、このマンガ。
転職の極意を通じて、ビジネスマンに役立つ名言がわんさか出てきます!
ただし、結構辛口な言葉もあるので、やや閲覧注意です笑
しかし、どの言葉も社会人なら考えさせられるものばかりです。
では早速紹介していきます。
- 転職はリセットではない、人生のチューニングだ
- 大きな成功を得たければ、全員が右を向いた時は左を向け
- 成功の反対は「失敗」ではない
- 「いい会社の見分け方」は「中古物件の賢い買い方」と同じ
- "会っている人間がずっと同じなヤツ"はいつまでも夢を実現できない
- 「仕事」とは自分で作り出すもの。与えられたものは「仕事」ではない、それは「作業」だ
- 人の価値は「相場」が決める
- エンゼルバンクで学んだことを活かす方法
転職はリセットではない、人生のチューニングだ
出典 -エンゼルバンク1巻-
よく人は転職をリセットだと思っています。
転職すれば生まれ変わるかのようにそれまでの悩みがすべて解消し、すべてうまくいく。そう思い込んでしまいがちです。
しかし、
「人生にリセットなんてない」
とこのマンガでは言っています。
なぜなら人はどんな仕事でも必ず何かしらの我慢をしなければならないからです。
この社会には、給料も、労働時間も、将来性も、やりがいも、安定もすべて満足できる仕事なんてまずありません。
例えば、外資系金融会社は給料はバカ高いかわりに、成果を求められる。
日々のプレッシャーは強烈に激しい。突然クビを宣告される不安定さもある。
給料をとれば精神的重圧を我慢しなければならない。
つまり、転職する上で考えなければならないのは、「自分が何にストレスを感じるか」だというのです。
- 給料
- 労働時間
- 職場環境
- やりがい
何は我慢できて、何は我慢できないか、それを自分で把握しておく必要があります。
ストレスを減らせるように調節するという考え方で職場を探すと転職はうまくいく。
これは転職活動中のぼくも覚えておきたい言葉。
大きな成功を得たければ、全員が右を向いた時は左を向け
出典 -エンゼルバンク2巻-

大きな成果を得たい。
そう思っている人が他人と同じことをしていてはダメですよね。
だけど、人は他人と同じことをしてないと不安になります。
「自分だけが違うことしているけど、これで本当に大丈夫なのか?」と恐怖を感じます。

出典 -第2巻-
人と反対側を行くには勇気が必要です。
しかし、多くの人がその勇気を振り絞れない。
だからその分、革新を産めば高い評価を受けることができるのでしょうね。
転職も同じで、自分の周りに転職する人がいないから、なかなか踏み出せない。
だから不満があっても、今の会社に惰性で勤め続ける。
でも、自分の人生を成功させるには、1歩踏み出す勇気が必要なんですよね。
成功の反対は「失敗」ではない
出典 -第5巻-

確かに、挑戦しなければ永遠に成功することはありません。
逆に、挑戦して失敗した経験は、成功への糧となることもあります。
キャリアも同じで、不満があるなら自分で動かないと環境は何も変わらない。
ぼくも転職という挑戦を通じて、より良い人生を手に入れられるようにがんばります。
「いい会社の見分け方」は「中古物件の賢い買い方」と同じ
出典 -第5巻-
「いい会社の見分け方は中古物件の賢い買い方と同じ」と桜木はいいます。
どういうことか?
いい物件ならば褒めるところが具体的に思い浮かぶので、具体的な褒め言葉が並んでいます。
それを見た側も、そこでの具体的な生活が思い浮かべることができます。
一方、大して特徴もない物件を苦し紛れで褒めようとすると、どんな物件にも言えそうな抽象的な言葉ばかりが並ぶことになります。
これは求人票でも同じです。
出典 -第5巻-
求人票を出す際、会社に良いところがあるなら、それを具体的にアピールすればいいだけです。
しかし、それがない場合、抽象的なことを書かざるを得なくなります。
良い物件と同じで良い会社は具体的なことをアピールしています。
自分たちの会社の人強みを理解していれば自然とPR文は具体的になるからです。
会社を探す際には、PR文に抽象的なことばかり書いてある会社には注意した方が良さそうです。
そしてコレは逆から考えると、自分が自己PRする側に回ったときにはちゃんと具体的なことを言った方がいいということでもありますね。
"会っている人間がずっと同じなヤツ"はいつまでも夢を実現できない
出典 -第5巻-

自分の同級生や昔なじみの人とばかり会う人はよくいます。
昔からの知人・友人と会うのは確かに楽ですね。
その理由は、
「自分と同等かちょっとレベルの低い人としか会わなければ、自分の地位に安心したり、優越感を味わうことができるから」
出典 -第5巻-
出典 -第5巻-

なかなか耳の痛い話ですが、確かにその通りだと思います。
知らない人と1から知り合おうとするのは億劫ですが、その結果これまで知りえなかった新しい情報、新しいチャンスを得られる可能性があります。
ぼくも、転職というきっかけを新しい世界を広げるチャンスにしたいです。
「仕事」とは自分で作り出すもの。与えられたものは「仕事」ではない、それは「作業」だ
出典 -第6巻-
「大人になるってどういうことかわかるか」と問いかける桜木。
返事に窮する井野。
そして桜木はこう続けます。
子供は大人から与えられないと生きていけない存在だ。食べ物も服も家も与えられ守られている。
大人になるっていうのは
与える側になること。そして、仕事というのは社会に何かを与える行為。
仕事を考え出して初めて大人になれる。
そして、この名言。
出典 -第6巻-
仕事を作り出すことは、それをこなすことよりも何倍も難しい。
それができて初めて1人前の大人だということですね。
なかなか辛口ですが、確かに自律するってそういうことだと思います。
今まで指示されたことを完璧にこなすことだけで満足していた人は、考え方を改めた方がいいかもしれません。
人の価値は「相場」が決める
出典 -エンゼルバンク1巻-
モノの価値が需要と供給で値動きするのはみなさんもわかっていると思います。
しかし、人の価値も同じように相場が決めているということまでイメージできている人は少ないんじゃないでしょうか。
それは、人間とモノは違うものだというイメージが固定観念としてあるからでしょう。
出典 -第1巻-
しかし、労働市場(転職市場)という観点からみれば人間(人材)も商品としてみなされます。
そう考えれば、その価値が相場によって決まるというのは当然ですよね。
作中では自分の価値の値動きを定期的に観測することを勧めています。相場に対して上がっているか、下がっているか。
そのために必要なのが、
- 自分の価値・需要の定点観測
- 長所や強み、スキルの棚卸し(整理)
といいます。
では、この2つはどのように行えばいいのか?
それについては、後述しようと思います。
ーーーーー
以上、エンゼルバンクの名言を紹介しました。
色々な言葉がありましたが、それらを1言にまとめるなら、
「仕事や転職で成功したかったら、思考停止せずに自分の頭を使って考えろ」
ということでしたね。
エンゼルバンクにはこれら以外にも仕事、転職に効く名言がたくさん出てきます。気になった方はぜひ単行本を読んでみてください。
エンゼルバンクで学んだことを活かす方法
作中では自分の労働市場(転職市場)での価値の値動き(相場に対して上がっているか、下がっているか)を定期的に観測することを勧めていました。
そして、そのために必要なのが、
- 自分の価値・需要の定点観測
- 長所や強み、スキルの棚卸し(整理)
だと言っていました。
それを実行するための便利なツールが存在します。
まずはMIIDASというサービス。
これは自分の市場価値を簡単に測れるツールです。
5分程度の簡単な質問に答えるだけで、自分の市場価値(想定年収)を算出してくれます。
*MIIDASのマイページ画像
無料で受けられますのでかなりオススメです。
実際に使ってみた際の記事もあるので、気になった方は読んでみてください(サービスの利用は特に難しくもないので、記事を読まなくても使えると思います)。
合わせて読みたい
自分の適正年収を無料診断!転職支援サービス:MIIDAS徹底レビュー!
またリクナビNEXTへの登録もオススメです。
プロフィールを登録しておくと自分の経歴、スキルに応じた求人企業を知らせてくれるので、「転職市場での自分の需要」を定点観測することができます。
また、会員登録するとグッドポイント診断というかなり精度の高い強み診断も受けられますので、自分の強み(長所)の棚卸しも同時に行えます。
グッドポイント診断を受けてみた際のレビュー記事がこちら。
合わせて読みたい
人生は配られたカードで勝負するしかない。グッドポイント診断で自分の強みを簡単に知る方法
会員登録は無料で、登録するだけでこれだけの事ができますので、とりあえず登録しておくことをオススメします。
こういったサービス・ツールを活用して、自分の市場価値をチェックしておくといざという時に役立ちますよ。
以上、エンゼルバンクの名言がとっても役に立つというお話でした。
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