日本の就職活動が過酷であることはもはや皆の知るところです。
就活で心が折れ、自殺をほのめかしたり、実際に命を絶ってしまう人もいます。
しかし、このたび、日本の新卒採用システムがやはりザルでクソだということが証明されました。
だから就活生には、こんな就活なんかで落ち込む必要なんてないと言ってあげたいです。
- 就職活動は劣等感で押しつぶされそうになる。つらい
- 書類と面接で正しい実力なんてわかるわけない
- 就活に失敗したけど、その後に大成功した僕の友人
- 自信を喪失したり、自殺したくなってしまったら
- 就活サイトはリクナビ、マイナビだけじゃない
- 日本仕事百貨
- 学生と企業のマッチングサービス・MeetsCompany
就職活動は劣等感で押しつぶされそうになる。つらい
何社も何社も受けては落ち、受けては落ちを繰り返し、就活生たちは日を追うごとに疲弊していっています。
不採用通知を受け取るたびに、自分が否定されているような気分になる。
苦しくて苦しくて、もう消えてしまいたくなる。
劣等感と自己嫌悪に押しつぶされそうになる。
就活を経験した人の大部分が経験したことがあるんじゃないでしょうか。
余談ですが、そんな気分になった時、ぼくは神聖かまってちゃんの「肉魔法」という曲をよく聞いていました。
就活生の心境によく合うんですよね、この曲。
就活に疲れ、死にたいと思っている人に聴いてみてほしい。
神聖かまってちゃん - 肉魔法〜あるてぃめっとレイザー! 2015.3.31 渋谷クラブクアトロ
あと、これもよく聴いてた。
同じく神聖かまってちゃんのインスト曲「面接なんて怖くないぞっ」って曲。
ドラクエみたいな曲。
Shinsei Kamattechan - I'm Not Afraid of the Interview
書類と面接で正しい実力なんてわかるわけない
今の就活の一般的なプロセスは以下のような感じですよね。
エントリーシート
↓
適性検査
↓
面接(数回)
↓
最終面接
↓
内定
こんなんで学生の正しい実力なんてわかるわけないです。
面接なんて口がうまいヤツや対策に時間かけたヤツの決定戦をやってるようなもんですから。
その証拠に、どんなに有名な会社でも新入社員を並べてみると、できるヤツとできないヤツがピンからキリまでいます。
これはどんな有名・優良企業でもそうです。
つまり、ダメなヤツを落とすというフィルターが機能してないわけですよ。
まぁ、面接だけでそんな判断がつくわけないですからね。
いざ、仕事をさせてみると駄目だったことが判明するという。
ミスマッチは学生側も企業側も不幸になってしまいます。
就活に失敗したけど、その後に大成功した僕の友人
そして良い人材を吸い上げるという機能も果たしていません。
僕の友人に就活で何社も何社も落ちたヤツがいます。
彼は研究もできて(僕らは理系の修士課程)、コミュ力もある学生でした。どちらかというとリア充っぽい感じ。
だから、そんな彼が何社も受けて全然内定がでないのが不思議でしょうがなかったです。
結局その友人は、志望していた会社にはいけず、すべり止めのような感じで受けていた会社に仕方なく就職していきました。
しかし、やはり納得がいかなかったんでしょう。彼は1年もせずに会社を辞め、大学の博士課程へと進学しました。
大学へと戻った彼は、とても生き生きとしていたそうです。
そして、そんな彼がなんと、先日、某有名私立大学の助教に就任することが決まったんです。
すごくないですか?博士号とった直後に、まだ20代で助教ですよ!
ほんとにすごい!ほんとに良かった!僕はそう思いました。
そして、それと同時にこうも思いました。
こんな彼を不採用にした会社の人事担当、日本の採用システムって、何なんだ…と。
彼を知らない人がこの話を聞くと、
「どうせ研究にしか目がない、いかにも研究者な感じの社会不適合者なんだろ?」
と思われるかもしれませんが、全くそんなことはない。
彼はどちらかといえばリア充な感じで、ウェイウェイな側面も持ち合わせているほどです。もちろん、社会的な常識も持ち合わせています。
そんな彼がこぼれ落ちるようなシステムです。
書類と面接だけで実力なんてわかるわけないんですよ。
自信を喪失したり、自殺したくなってしまったら
こんな採用システムなんか落っことされても落ち込まなくてもいいんですが、わかっていてもどうにもできないこともあるでしょう。
そんな時は、いろんな人の生き方を見てみたらいいと思います。
例えば、テレビ番組のマツコ会議。この番組には個性豊かな一般人がたくさん出てきます。変な人たちがたくさん出てきます。ホントに色んな人がいるなあと。
一見どうしようもない人も出てきますが、本人は全く意に介することなく楽しそうに生きてるんです。色んな生き方があるんだなあと、生き方を一本道でしか捉えられない自分がバカみたいに思えてきます。
同じくマツコ・デラックスが出演している「マツコ・有吉の怒り新党」という番組の、「怒られたさん」というコーナーもおすすめ。
これは大人に対して、「最近どんなことで怒られましたか?」と聞いて、それを深掘りしていくコーナーです。
このコーナーに出てくる大人(若者から、じいちゃん・ばあちゃんまで)も本当にどうしようもなくて、バカみたいなことで怒られてるんだけど、それを笑って話せる姿には、本当に生きる力を感じます。この人たちは、きっとどんな不幸でも笑い飛ばせるんじゃないだろうかと、そう思います。
こういう鈍感さが、生きてく上では大なり小なり必要なんです。悩んでる自分がバカバカしくなってきます。
こちらは銀杏BOYZの「ボーイズ・オン・ザ・ラン」という曲のPVなんですが、このPVの冒頭6分ぐらいに色んな男(ほとんどがモサい)のインタビューがついてるんですが、本当に色んな人がいる。
しかし、全員に共通してるのは、みんな「生きてます」
見ればわかります。きっと何かを感じ取れるでしょう。
就活サイトはリクナビ、マイナビだけじゃない
いわゆるリクナビ、マイナビによる従来の就活システム以外でも今は仕事を探す方法がいろいろあります。
日本仕事百貨
例えば、このサイト。「日本仕事百貨」
求人サイトではあるんですが、会社紹介が雑誌の特集記事のような体裁になっています。
給与や勤務地、採用担当者の言葉などの情報だけではなく、
働いている人の思いや人生を掘り下げた内容になっています。
募集している求人も独特なものが多いです。
サイトのポリシーは、仕事の「あるがまま」を紹介する、とのこと。
記事を読むだけでも面白いので、一度覗いてみてはどうでしょうか。
既卒者や転職を考えている人にも良いと思います。
学生と企業のマッチングサービス・MeetsCompany
またMeetsCompany というこれまでとは違う形で就活を行っているサイトもあります。
このサイトの特徴は以下の2つです。
これまでとは全く違う、座談会形式の企業と学生のマッチングイベントを実施
このサイトでは企業と学生をマッチングするイベントを開いています。
イベントでは企業側と学生で座談会が開かれます。座談会ですので、従来のような企業側が一方的に情報を発信する説明会ではなく、また固い雰囲気のある面接とも違い、リラックスした状態で「企業を知ること」と「自分を知ってもらうこと」の両方ができます。
説明会では知れなかったような企業の内情や、面接では知ってもらえなかった自分を知ってもらうことができます。
そして、この座談会はマッチングのためのイベントでもありますので、企業側と学生側で共にお互いに興味を持てば、書類選考や一次面接無しで次の選考に進むことができます。
企業側が大きな興味示せば、特別選考のオファーをもらうこともあります。
あくまでマッチングのためのイベントで、企業と学生はその日初めて出会うわけですので、座談会の参加に企業への志望動機は必要ありません。
履歴書1枚で複数企業と、この座談会を行うことができます。
これまでの自分が知らなかったような優良企業と出会うことができるのもこのイベントのいいところですね。
書類選考や面接という形式が肌に合わなかった人でも、座談会というリラックスできる場所でならうまく自分をアピールできる可能性はあります。従来のリクナビ・マイナビ型の就活が馴染まなかった人には試してみる価値はあると思います。
イベントにどのような会社が参加しているかは公式ページ(以下のリンク)より確認してみてください。
プロのリクルーターが付いて就活をサポートしてくれる
普通、新卒の就職活動は企業探しから、エントリー、選考への参加まで学生自身が1人で実施・マネジメントしていかなければいけません。
しかしこのサイトに登録し、イベントに参加すればプロのリクルーターがついてくれ、学生の就活をサポートしてくれます。
リクルーターがつくとどんな良いことがあるのか?
1言でいうと、学生と企業の双方の希望を聞いた上で、第3者的立場から双方のニーズに合う学生・企業のマッチングを行ってくれます。
画像引用:MeetsCompany公式サイト より
リクルーターの仕事は、学生の希望や適性を精査するところから始まります。個別面談でじっくりと学生の話を聞きます。それこそリクルーターは学生のアドバイザーなので、学生側は気さくに自分の志望やアピールポイントを話すことができます。
次に、学生に紹介する企業探しです。
- 会社の特徴
- 採用に際し、求めている人物像
をもとに、学生の希望に合う企業を探し出します。
学生の希望だけでなく、企業側が求めている人物像も考慮してマッチングを行うことで、双方に不利益をもたらすミスマッチを防ぎます。
双方のニーズに合致した紹介なので、高確率で採用に至り、早期離職率も低いということです。
さらに、学生と企業の間に立つリクルーターという立場から、面接ではうまく伝えられない学生のアピールポイントを企業側に伝えてくれたりすることで選考を有利に進めることができます。
転職サイトではこのようなアドバイザーがつくことはよくあるのですが、新卒の就職活動ではかなり珍しいです。
これだけのサポートが無料で受けられますので、従来のリクナビ・マイナビ型の就活が合わなかった人はこのサービスを利用することで、これまでとは違う形で就職活動が進められるはずです。
興味のある方は公式サイトをチェックしてみてください。
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仕事探しにも色々あります。
みんながやってるからと、それに従わないといけない理由なんてないんです。
世界は広い。色々情報を集めてみることをお勧めします。
いずれにせよ、就活ごときでそんなに深刻になる必要はないし、なってはいけないのです。
就活で辛くなった時、少しでもそのことを思い出してくれたらと思います。
