結婚はするのが当たり前だと思っていた。
できるかどうか別として、それを目指すのが当たり前だと思っていた。
物心ついたときから、社会にそんな空気が漂っているのを何となく感じとっていた。
しかし、「ゼッタイ結婚しなきゃいけない」と思って生きていくと、それが人生の縛りになって、ときに大きなストレスを生み出すことがある。
結婚がしたくても出来なくて悩み苦しんだり、
結婚後に必要になる大きな出費や時間的コストのことを考えて、人生の選択肢が大きく狭めてしまったり。
また、「結婚するのが当たり前」という空気に従って、結婚のデメリットを考えずに家庭を作ってしまう人もいる。そしてそれが、後々の大きなトラブルの種になってしまう。
ぼくもそういう人間の1人だった。
当時、会社が嫌で嫌で吐くほど辞めたかった。
でも、結婚したり、子供は欲しいと思っていた。
生きていく上で、「結婚」は必要なものだと思っていた。
だけどそうなると、結婚や出産に必要な大きなお金を用意するために会社を辞められない。
仕事の苦痛をとるか、結婚ぜずに一生孤独で惨めな人生を送るか、という悩みの中でもがき苦しんでいた。
だけど、結局ぼくは会社を辞めた。
それは、「結婚は人生の必需品ではなく贅沢品である。だから、それをしなくても何の不都合もなく生きていけるし、余裕があればすればいい。」
ということに気付いたからだ。
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