以前、サマリーポケットってめちゃくちゃ便利だなという話をした。
簡単に言うと、所持品をダンボールに詰めて送るだけで保管してくれるサービス。
シーズンオフで使わない服やモノを預けて家の中がキレイに片付くので、最高に気持ちいい。
今回は、サマリーポケットのオプションサービス「おまかせヤフオク出品」を使ったのでそのレビューをしてみる。
「預けたけど、全然使う機会ないから処分していいな」というモノを手間なしで換金できるので何気にめちゃくちゃ便利なオプションだったりする。
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先日、2年間使っていたBroad WiMAXの更新月になったので、今話題のどんなときもWiFiに乗り換えた。
Broad Wi-MAXの2年契約が終了したので、通信量無制限で使える「どんなときもWiFi」契約してみた!
— ノンストレス渡辺 (@season_of_nabe) May 31, 2019
電波はdocomo、au、ソフトバンクの中からその場所で最適なもの選んで拾ってきてくれるらしい
すげえな
使い心地はどんなもんなのか、楽しみだ! pic.twitter.com/2YpnZexq75
Broad WiMAXも業界最安値で非常によかったけど、更新月ごとに乗り換えて入会キャンペーンを利用した方がお得だからね。
それを抜きにしても、通信量無制限のどんなときもWiFiはかなり使い心地が良い。
そんなわけで使わないWiMAXのルーターが手元に残ってしまった。
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台風15号で停電した千葉県富津市金谷の夜は、それはもう完全な暗闇だった。
人工的な灯りは1つもない。初めて見る、この町の本当の夜。
しばらく町を歩くと、ちょっとした矛盾に気付いた。この夜は今までにない暗さで覆われているのに、なぜか目の前の建物や道の輪郭は肉眼でしっかりと捉えることができる。
その矛盾は、上空から町を照らす月の仕業だった。
夜なのに、路面には自分の影すら落ちている。
月明かりがこんなに明るいなんて知らなかった。
迷わず家に帰るには充分な明るさだ。
電灯のない夜は、いつもより暗いのに、いつもより明るかった。
停電でスマホを充電できないので、SNS等はほとんど使わなかった。ていうか、電波もめちゃくちゃ弱いというのもある。
なんだか心が穏やかだ。
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2019年9月9日、朝8時。
俺は憂鬱だった。
昨日の記事にも書いたとおり、台風15号によって屋根が飛んでいき、部屋の中はぐちゃぐちゃに荒らされた。
服や電化製品、布団、書類なども瓦礫の下。
泥水や木屑や壁の塗装剤らしき謎の粘性物質などにまみれ、もう捨てるしかないゴミと化している。そう確信していた。
だが、まだ助かる可能性はゼロじゃない。まだ何も確認していないからだ。
そして、そうだとしたら一刻も早く救出しなければならない。
だから、今ここで、今すぐに、対峙しないといけない。瓦礫の下に横たわっている現実と。
それがとても憂鬱だった。
どこから手をつけていいのかわからない。
とりあえず入り口近くから瓦礫を撤去して、目に付く物から救出していった。
最初に発掘されたのは服だった。
よく着る服は突っ張り棒でハンガーにかけていたので、台風をモロに喰らって瓦礫の下敷きになっていた。
どれもこれも、木材や畳のクズや汚水にまみれている。とてももう1度着れる、着ようとは思えない。きったない。
でも洗ってみなければわからないという一縷の望みにかけて、とりあえず一箇所にまとめた。
集めたのはいいが、やはり汚い。洗う気になれない。しかも、洗うとしても今は停電しているから手洗いになる。その事もやる気を奪った。
洗うなら早くしないと汚れが取れなくなる。まだ瓦礫の下に埋もれてる服もある。全部を今日中にはムリだ。優先順位をつけなければ。どれは復活できそうで、どれはムリそうなのか?いま必要性の高い服は何か?ていうか本当に洗うのか?いや、洗わないと明日着る服がない。タオルもない。ていうか服より優先すべきものはないんだっけ?
昨夜の台風で睡眠不足の頭に、色んな選択を迫られる。途方にくれ、天を仰いだ。天井のない部屋から見える空は清々しいほど青かった。
午前中の時間を使って、いま洗うべきだと思う服を1階に降ろした。
後、重要書類が入ったダンボールも1階に降ろした。雨水でふやけたダンボールが崩壊しないように運ぶのに気を使った。
昼食は、冷蔵庫にある腐りやすそうなものを優先して食べた。
台風の前に作っておいた鶏ハムとザワークラウト。
午後からは救出した服を手洗いしようと思った。
しかし、作業を始める寸前まで、「本当に洗うのか?」と何度も繰り返していた。それぐらいやる気がなかった。洗っても復活するイメージがなかった。
洗って干すまで、どういうフローでやるかを考えるのもダルかった。
だが、服は晴れてる内に干して乾かさないといけない。洗濯機の脱水もできないから尚更。早く取り掛からないといけない。
洗面器に水を入れて、そこに汚洋服をブチ込んで、じゃぶじゃぶと洗い始めた。
水はすぐに濁る。水を取り替えてもすぐ濁る。汚水をしっかりと吸い込んでいる。
1着を洗うだけでもやたら時間がかかった。こりゃ途方もない。
何着か洗って、干してみると、意外と乾けばまた着れるような気がした。白Tなどは流石に厳しいが。
ただただ洗った。そして干した。洗っては干し、干しては洗った。
ただ無心で、それだけを行なった。
何のために?明日着る服のために。明日を生きるために。そのために、早く洗って、干して、乾かさないといけない。
目的があって、そのために無心で身体を動かす。
何か、その状態が、とても心地よかった。
もうダメだと思っていた服たちが、なんだかんだで復活していく様を見ているのも、何だか元気をもらえているような気がした。
もう復活しそうにないもの、これを機に手放してもいいなと思えるものなどを捨てつつ、どうにか必要最低限の洗濯を終わらせた。
腹が減っていた。
自分は普段は、機能性ディスペプシアを患っているため、胃の膨満感が強く、空腹というものをほとんど感じない。
それなのに今日は空腹を感じていた。
空腹を感じていたため、夕飯が美味かった。生きているという感じがした。
18時半になると、もう日は沈む。
停電で灯りがないため、町中が真っ暗。
スマホの電灯を頼りに行動する中、友人のカメラマン・けんけんがロウソクを買ってきてくれた。
ロウソクってこんなに明るいんだと、その時初めて知った。
住んでいたシェアハウスの管理者・池ちゃんが空いているアパートの一室を解放してくれたので、その日はそこで寝た。
行き場をなくしたシェアハウスメンバー3人で。
前日の徹夜と、1日中肉体労働をしたこともあって、泥のように眠った。
次の日も、瓦礫の中から私物を発掘する作業を行なった。
作業も2日目となると、だんだんとやる事が明確になってきた。
瓦礫からモノを取り出したり、汚れを拭き上げたり、せっせと運んだり。
それをただただ繰り返す。
次、雨が降る前に終わらせないといけないから期限は差し迫っている。
昨日と同じだ。生きるために、ただただ無心で、身体を動かす。
何から手をつけていいかわからない時は、とても憂鬱だったが、やる事が明確になってからはそんなことはない。
むしろ、こんな事を言っていいのかわからないが、楽しかった。
生きるという目的に向かい、ただただ無心で身体を動かすのは。
今日もやはり腹が減った。飯が美味かった。生きてる気がした。
じゃあいつも生きてないのか?
普段、PCで仕事して、ジムで運動をしても、腹が減ることはない。
普段の自分は生きてないのだろうか。
何でこんな感覚になっているのかは、いまだにわからない。
ただ、社会の歯車としての仕事では、人間は生の実感を得られないのかもしれない。
もっと、わかりやすく、自分が生きることに直結する行動・仕事をしながら生きていくという事が、人間らしい生き方という事なのかもしれない。
瓦礫の撤去を通じて、そんな事を思った。
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