cote&ciel(コートエシエル)の「RHINE(ライン) Flat Backpack」を買って早3年が過ぎた。
当時、アプリ開発をしようとMacBook Pro 15インチを購入した時期で、それを持ち運びするためのリュックを探していた。
そして、このリュックに行き着いた。
シンプルでデザイン性に富んでいながら、非常に多機能、PCも非常に安全に運べる点ですごく気に入っている。
薄くスマートな外観は、ミニマリストにもオススメだ。
今日は、このリュックを3年間使ってわかったこと、つまり、
- このリュックの長所と短所
- このリュックを買うのに向いている人
について書いていく。
cote&ciel(コートエシエル)とは?
フランス・パリで生まれたブランド。バックパックやメッセンジャーバッグなどの取扱いがメイン。
設計には人間工学を取り入れ、デザイン性と機能性が両立する全く新しいプロダクトを創り出している。
デザイナーがアートに精通した科学者であることから、このようなアーティスティックかつサイエンティフィックなアプローチを可能としている。
cote&cielとは、フランス語で「海岸と空」という意味。
水平線の境目のように、機能とデザインという相反するものを融合したモノづくりを志す、という想いが込められている。
Apple社が公認する世界でも数少ないブランド
コートエシエルのリュックをApple社のスティーブジョブズが愛用していたのも有名な話。
Appleが会社として公認している世界でも数少ないブランドでもある。
ディレクターのステファン・ウエンバーカーが、元々アップルと提携してMac用のアクセサリーのデザインを手掛けていたことから、Macbookをはじめとするアップル製品との親和性も高い。
RHINE(ライン) Flat Backpackの特徴
大きさ:縦横は割と大きいが、薄くてカッコいい
横幅:34cm
縦:45cm
厚さ:10cm
縦・横の幅は意外とデカい。
しかし、リュックとしての厚みはかなり薄くて、この上なくスマート。
この点が、最大の売りだと思う。
背負った時の写真は後半で。
ファスナーなどの金具はロゴ入りの特注品。細部へのこだわりが感じられる。
左サイドにロゴが入っている。
内部の構造・容量
リュックの中は下の写真のようになっている。
PC収納部:重厚なつくりで手厚くPCを保護
ノートPCを入れられるラップトップコンパートメント。
15インチのPCまで収納可能。
厚いウレタン・パッドの耐衝撃性は抜群。PCを手厚く保護してくれる。
PCは裸のまま入れても傷つくことはない。
3年使い続けた感想としても、PC収納部はかなり頑丈だった。
おかげでぼくのMacBook Proは3年間傷つくこともなく、機能的にも異常もなく、今も現役だ。
PC保護に関しては全幅の信頼をおいていい。
さらに、タブレットやノートを入れるポケットもついている(写真はiPad Air、ディスプレイサイズは9.7インチ)。
ディスプレイサイズ12.9インチのiPad Pro(スマートキーボード着用)も収納可能。
その他の収納部:大きさの割には容量小さめ、ポケットは多い
メインの収納部は、仕切りで2つに区切られている。
試しに、片方の収納にタブレッドとポーチを、
もう片方にMacbookのACアダプターを入れてみる。
仕切りがあるので片方には書類、もう片方には小物を入れる、などの分け方ができる。
収容量としては、リュックの大きさの割には少し少ない印象(詳細は後述)。
PCの収納部を頑丈にするために、容量の割にリュックが大きくなったのだろう。
夏であれば、1泊程度の旅には使えるだろうが、夏の2泊・冬の1泊旅行は少し厳しそうだ。
両サイドにも、ポケットがある。
すぐに取り出したい小物などを入れると便利。スマホとかモバイルWi-Fiルーターとか。
縦長いのでペットボトルを入れたくなるが、注意が必要。
一応500mLペットボトルが入るが、メイン収納部の荷物がよほど少なくないとファスナーが閉められない。
それを気にしないならいいが、個人的にはファッションが崩れるのでやりたくない。
あと、メイン収納部の荷物が多いと、入れることもできなくなる。
なので、やはり頻繁に取り出す小物を入れるのがいい。
外側フロントポケットにもものを収納可能。
チャックの上下にスペースがある。
ので、タブレットなども入る。
写真はiPad Air(ディスプレイサイズ9.7インチ)
サイズ的にはiPad Proでも入りそうだが、ポケット入り口の構造上入れることはできなかった。
昔はここに長財布を入れていた(今は「abrAsusの小さい財布」を使っているので、財布はズボンのポケットに入れている)。
頻繁に取り出すもので、ある程度面積があるものを入れておくと便利。
さらに、このポケットは隠しファスナー仕様なので、防犯性もバッチリだ。
複数のポケット、 隠しファスナーなど、機能面での使い勝手はかなり良い。
荷物がどのくらい入るか試してみた。
- MacBook Pro15インチ
- iPad Pro12.9インチ(+スマートキーボード)
- iPad Air 9.7インチ
- 電子機器類ポーチ
- 外付けHDD
- 無印良品ピルケース
- モバイルバッテリー
- 巻取り式マルチ充電ケーブル
- 90%ブルーライトカット眼鏡 + ケース
- モバイルWi-Fiルーター
- Kindle PaperWhite
- abrAsus小さい財布
- abrAsus薄い財布
- ブルーム今治タオル
- MacBook ACアダプタ
- 小宮商店の折りたたみ傘
- ミネラルウォーター500mL
- ボールペン
- 大型書類ファイル
- ノート
入れてみる。
入った。
もう少し入りそうだけど、このくらいがほぼ限界の量だ。
素材:撥水素材で雨にも強い
EcoYarn(エコヤーン)というリサイクルポリエステルから作られた、撥水素材で作られている。
ちなみに、メインの収納部とサイドポケットにも止水ファスナーが使われていて、こちらも抜かりない。
傘なしで土砂降りの雨にあった時はさすがに裏側がじんわり湿っていたが、それでもPCは無傷(無湿)だった。
普通の雨や傘で防ぎきれない水滴を浴びるぐらいならまず大丈夫。
汚れや傷にも強く、3年使っても目立った傷・汚れはない(この記事の写真はすべて、3年使用した今現在の写真を掲載している)。
ファッション性:カッコイイし、どんな服装にも合う
このリュックは格好いい。そして、どんなファッションにも合うのが強力な強みだ。
ラフな格好はもちろん、
▲モデル174cm, 60kg、Tシャツ「ユニクロ スーピマコットンクルーネックTシャツ」、パンツ「Beams ストレッチテーパードチノ」
ジャケットなどドレスライクな格好にも合う。
▲モデル174cm, 60kg、ジャケット「COMME CA ISM」、Tシャツ「ユニクロ スーピマコットンクルーネックTシャツ」、パンツ「Beams ストレッチテーパードチノ」
装着感:人間工学ベースの設計で快適
背負った瞬間に感じるのは、
「あれ?意外と軽い」
という驚きだ。
リュックを背負うための最初のステップは、まず片手でそれを持ち上げることだ。
その持ち上げた時に感じるリュックの重さと、背負った時に感じる重さに明らかにギャップがある。
普通のリュックは、背負うとその全重量は両肩のストラップにかかってくる。
一方このRHINEは、背負った時にリュックの最下部(底)が、腰の周辺を押すような作りになっている。
これによって、リュックの重さが腰から下半身にかけて一部逃げるようになり、両肩にかかる重さが軽減される。
これによって、軽いと感じる。
おそらく、これが人間工学による設計の成果なんだろう。
さらに、背中と接する面には凹凸があるため通気性も良く、普通のリュックより蒸れにくい。
3年使っていてもその使用感はかなり快適で、この点はかなり満足している。
長所と短所まとめ
長所
- 薄く、シンプルなデザインでカッコいい
- どんな服装にも合う
- ファッショナブルでありながら、複数ポケットなど機能的でもある
- PCの保護力は抜群
- 人間工学的設計で実際より軽く感じる
- 背中が蒸れにくい
- 防水性に優れている
短所
- 大きさの割に容量は小さめ
- リュック自体が少し重い
どちらとも言えない点
- 薄いけど割と大きい
バック自体は重いが、人間工学ベースの設計でプラマイ0
RHINEが向いている人・いない人
先ほども触れたが、長い宿泊には向いていない。
スポーツ・登山など大量の荷物を扱う場合も不向きかもしれない。
だがそれ以外の、日常使いのリュックとしては万人にオススメできる。
ビジネスマンや学生の通勤・通学はもちろん、 オフの日のリュックとしても良い。
薄くスマートなため、ミニマリストにもオススメできる。
荷物が大量に入るわけではないため、大量の荷物を持って通勤しているビジネスマンは荷物をこのリュックに入る分まで減らすのもいいかもしれない。
通勤の荷物が多いとそれだけで「仕事ができない人」とレッテルを貼られるので損だ。
このリュックを背負い街を歩くようになって、
ふと傍のショーウィンドウのガラスに映る自分の姿を見るのが好きになった。
このリュックの薄くてスマートなフォルムが格好良くてたまらないからだ。
機能性とファッション性を両立させたこのリュックが、好きで好きでたまらない。
以上、RHINEを3年間使ったレビューを書いた。
用途さえ合えば、この製品は最高のリュックだと思う。
レビューを書いてみて、本当に買ってよかったと思えるリュックだったと再認識できた。