遺伝子検査サービスって知っていますか?
その名の通り、自分の遺伝子を調べてもらうサービスです。
遺伝子は身体の設計図のような役割を持っています。ですので、それを調べることで次のようなことがわかります。
- 将来かかる病気のリスク(がん、心臓病、脳神経疾患、消化器疾患、など)
- 体質(男性型脱毛症のなりやすさ、太りやすさ、肌質、アルコールの強さ、など)
- 性格などの傾向
- 祖先のルーツ(どこの大陸から来た人種なのか、など)
これらのことを知ることができれば、病気の予防や美容に役立ちますし、これまでとは違った角度で自分という人間を知ることができます。
ガンなどの病気は罹ってしまってからではもう遅くて、そうなってしまうと激しい苦痛と多額の治療費がかかってしまいます。
一方、事前にリスクを知って予防することができれば、大きな苦痛も多額の治療費も発生することはありません。
つまり、「病気の予防」は「病気に罹ってから治療」するより、とても合理的な取り組みだということがわかります。
この遺伝子を詳しく調べるために、10年ほど前なら莫大なコストがかかっていました。
しかし、現在はその技術がおおきく進歩し、ヒト1人の遺伝子を調べるのに1~2万円前後(一部の遺伝子だけの検査なら数千円台)までコストは下がりました。
そして今では低コスト化に加えて、自宅で手軽に遺伝子検査を受けられるようになりました。
医療機関に通わなくても、遺伝子検査キット(下の画像ようなもの)を購入し、自宅で唾液などを採取し解析センターへ郵送することで、遺伝子検査を行ってくれるサービス(DTC遺伝子検査サービスといいます)が次々に登場しているからです。
ところが、今ではその注目度からサービスが増えすぎていて、どれを買えばいいのか判断がすごく難しいというのが現状です。
ぼくも先日この「自宅でできる遺伝子検査キット」を買ってみようと思い立ったのですが、
バイオ系企業に研究職として勤めるぼくでも、どのサービスを選ぶべきかちょっと見ただけではわかりませんでした。
ですので、専門知識のない方は尚更よくわからないと思います。
そこで、「遺伝子」「バイオテクノロジー」を専門に今も研究を行っているぼくが、サービスの選ぶときのポイントを整理・ピックアップしました。
自分がキットを買う時に選択を間違えないためにポイントをまとめた訳ですが、サービスを検討している人の誰が見ても役に立つ内容になっています。
そしてそれに続いて、その基準に従って実際にサービスの比較をした結果や、比較の結果購入したキットを使用した体験談も記事にしようと思います。
というわけで、このシリーズでは3記事に渡って以下の内容を書いていきます。
- そもそも遺伝子とはなにか?遺伝子検査とはなにをしているのか?の簡単な説明 / 検査キットを選ぶときに大事な基準・ポイントとその解説
- 実際に1で挙げた基準をもとに、今ある遺伝子検査サービスを徹底比較。そしてその結果、個人(ぼく)の目的に沿う検査キットを1つに絞り込んで実際に購入します。
- 2で購入したキット(サービス)を使用しての体験レポート
この記事は、上記の1にあたります。
遺伝子検査キットは色んなタイプのものが出ていますので、どれを買うべきかは検査に何を期待するかで変わってきます。個人の目的に合うものを買う必要があるということです。
ですが、ここで挙げるキットを選ぶときのポイントや、実際のサービスの比較結果などはサービスを検討している人であればそのまま使える情報になっています(実際、比較のポイントがわかっていても比較する上で専門知識がある程度必要なのは変わらないので、専門知識がある人が比較している結果を見て、そこから自分の目的に合うものを選ぶ方がハードルは低いと思います)。
また、体験レポートも遺伝子検査サービスがどういうものなのかというイメージをつかむのに役立つと思います。
遺伝子検査サービスが気になっていた方、この前書きを読んで興味がでてきた方はぜひ参考にしてみてください!
目次
遺伝子検査とは
簡単にいうと、唾液などに含まれる自分の遺伝子を解析してもらい、将来かかる病気のリスクや自分の体質、性格の傾向、祖先のルーツなどを調べてもらうサービスです。
今回紹介する自宅でできるサービスは、以下のようなキットを購入して、そこに入っている容器に唾液など入れて郵送し、遺伝子を調べてもらうことになります。
サービスにもよりますが、それぞれの詳しい項目としては以下のようなものがあります。
病気のリスク
- 各種がん
- 心臓・循環器の疾患
- 脳・神経疾患
- 消化器疾患
- 目・耳の疾患
- 骨・関節の疾患
- 内分泌・代謝疾患
- 歯周病・虫歯
- 円形脱毛症
など。
体質
- 男性型脱毛症(AGA)のなりやすさ
- アルコールへの耐性
- 肌質(くすみやそばかすのできやすさ、等)
- ダイエットに関する項目
- 脳の働きに関する項目
- ビタミンなど栄養素の効き具合
など。
性格・自己分析系
- 社会性
- 外向性
- 協調性
- 自己指向性
- 注意力・集中力
- ストレスに対する反応性
- 恋愛初期のコミュニケーション能力
- その他行動の特性
など。
祖先のルーツ
- 自分の遠い祖先がどの大陸からやって来た人種かがわかる
ほとんどのサービスは病気のリスクや体質の判定がメインですね。自己分析系は珍しいサービスです。
病気のリスクや薄毛のリスクがあらかじめ分かっていれば、生活習慣の改善などで予防の対策がうてますし、リスクを見える化することでその動機づけにもなる、というのがメリットになります。
病気の発症は、遺伝的な要因と生活習慣などの環境要因に影響を受けますので、遺伝的に疾患のリスクが高ければ、生活習慣を見直すことが重要なんです。
「君はガンになりやすいぞ〜」とある意味おどされるような感じですが、本当にガンになるよりはマシですよね。ぼくなら早めにリスクを知っておいて、せっせと予防に励めた方がありがたいです。
また、「あなたのがんのリスクはマジでヤバいですよ」と結果を丸投げにされただけでは、受けた側もただ不安になるだけですよね。ですので、診断の結果と一緒に病気の予防法なども教えてくれるサービスが多いです。
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なぜ病気のリスクなどがわかるのか?
何も知らない人が読んでもわかるように、すごく噛み砕いて説明します。
すでに遺伝子についてある程度知っている方、仕組みにはあまり興味のない方は読み飛ばしてもいいと思います(でも、かなり頑張って書いたのでホントは読んでほしい笑)。
少し長くなってしまいましたが、図などを使ってわかりやすく解説します!
そもそも遺伝子とは?
まず、遺伝子というのは、
グアニン(G)、シトシン(C)、アデニン(A)、チミン(T)という4種類の物質からできています。(名前は覚えなくていいですよ。4種類という数がポイントです)
そして実際の遺伝子というのは、この4つの物質がくっつき合って1本の数珠(じゅず)のようにつながり合っています。
「数珠のよう」というのは、イメージとしてはこんな感じです。
GGGATGCCATTCGCGGAC.........
このG、C、A、Tの4つがどんな順番で並んでいるか、ということを少し難しい言い方で「遺伝子配列」と呼びます。
英単語で、アルファベットの並びをスペルと呼ぶのと同じ感覚です。
(DNAは二重らせんの構造になっているという話を聞いたことがある方もいると思います。それは実際には、上で説明した数珠が2本1組のペアになっているからです。
また、「そもそもDNAと遺伝子って何が違うの?」「なんで二重らせんになっているの?(2本あるのか?)」という疑問もあるかと思います。
しかし、ここではその説明については割愛しますね。話が複雑になりますし、遺伝子診断の仕組みを知る上で必須の知識ではないと思いますので。その辺も詳しく知りたい方は最後に紹介する参考書籍を読んでみてください)
で、この遺伝子はぼくらの身体の設計図の役割を持っています。
なんでたった4種類の物質がただ並んでいるだけで、身体の設計図になるの?と思った方もいるでしょう。
これを説明しようとすると少しややこしくなります。
以下の項で、できるだけわかりやすく解説したつもりですが、読んでもよくわからなかった方は気にせず次の「遺伝子検査でやっていること」の項に進んで下さい。それでも遺伝子検査については理解出来る構成になっています
なぜ遺伝子が身体の設計図になるのか?〜遺伝子は言語の1つに例えられる〜
アルファベットの羅列である英単語に意味が存在するように、遺伝子の材料である4種類の物質の羅列(遺伝子配列)にも生物学上の意味が存在します。
遺伝子も、英語やフランス語、ドイツ語、日本語などのような言語の1つだと考えてみてください。
G、C、A、Tという4つの文字(物質)を使って書かれた言語です。その言語で身体を造るための命令文(「肝臓を造るために必要なこのタンパク質を作れ!」など)を書いているため、遺伝子は身体の設計図(設計書)となりえるのです。
この辺は、イメージしにくいかもしれませんが、例えば英語であれば、
「D」と「G」と「O」というアルファベットがあって、
D→O→Gという順に並ぶと「Dog」という単語になり、「犬」という意味が生まれますよね?
しかし、G→O→Dという並びだと「God」=「神」という単語になります。
使っているアルファベットは同じなのに、それがどの順番で並ぶかでまったく違う意味が生まれます。
それと同じように、遺伝子のG、C、A、Tという4つの文字(物質)がどういうふうに並ぶかによって、色んな意味(身体の設計に関する指令文)を作り出すことができるのです。
そして、アルファベット3つで作られた英単語もあれば、4つで作られた英単語もあるように、G、C、A、Tを何個使うかによっても、バリエーションを増やすことができます。
先ほど言った、遺伝子はG、C、A、Tという4つの文字を使った1つの言語に例えられるというのは、こういうことです。
そして、たった4つの物質からできたこの一本の数珠も、その長さが長くなればなるほど、多くの情報を詰め込むことができ、肝臓といった1つの臓器だけでなく、身体全体の設計図の役割をはたすことができるようになります。
ぼくらの遺伝子の全長は、この4種類の遺伝物質が30億個も集まってできているそうです。30億の文字からなるぼくたちの遺伝子は、ぼくらの知らない言語で書かれた一冊の分厚い本だと言っていいでしょう。(そしてその本の内容として、ぼくらの身体の構造や生命活動の仕組みが書かれている、というイメージです)
(そして、言ってみれば、この4文字からなる難解な生命の言語を、ぼくら人間がわかる形に翻訳することが、今の遺伝子の研究の実際だと言えます。遺伝子と言っても、パッと見は4種類の文字が無機質に、延々と羅列されているだけですからね。この生命の言語の文法を理解するのが非常に難しいのです。それを解読するのが今の研究者の仕事です)
遺伝子検査でやっていること
長くなりましたが、ここからが本題です。
遺伝子配列は同じ「ヒトという動物」同士であれば、ほとんど一緒(99%以上は一緒)なのですが、少しだけ違いがあります。
その少しの違いが、ぼくらの個性(肌の色、顔の造形、身長、頭の回転の速さ、髪の毛の太さ、太りやすさ、性格、などの違い)を作っています。
そして、最近の研究ではこういった遺伝子の少しの違いが、個性だけでなく、病気のなりやすさ(リスク)にも関係していることがわかりました。
(病気のなりやすさも広い意味では体質(個性)の1つですから、当然と言えば当然ですね)
例えば、遺伝子のある部分の配列を見たときに、ほとんどの人は
GGAC
という並びをしていたとします。
しかし、まれに
GGGC
という配列の人もいることがわかりました。
そして、統計学的に調べてみると、後者の遺伝子を持つ人は「ある病気」に罹る確率が35%高いことがわかった。
こういった、「遺伝子の少しの違い」と「それが人間の体に及ぼす影響」に関する研究が今ではたくさん行われているんです。
よって遺伝子検査サービスでは、そのような研究結果をたくさん用いることで、解読した被験者の遺伝情報から病気のリスク判定などを行うことができるのです。
もちろん、病気に罹るかどうかは1つの遺伝子で決まるわけではない(単一の遺伝子で決まる病気もありますが)ので、実際には他の部分の遺伝子配列もどうなっているかを考慮するなど、複雑な解析が必要になってきます。
つまり、遺伝子検査の流れとしては、
- ぼくら(被験者)の遺伝子を含む試料を分析センターに送る。
- 送った遺伝子の配列(G、C、A、Tの4つの物質の並び)を分析して明らかにしてもらう。
- 様々な研究結果(遺伝子の配列と身体的特徴・体質・病気のリスクの関係を調べたもの)とぼくら(被験者)の遺伝子配列を照らし合わせ、高度な解析を行うことで、病気(ガンや心臓病、脳神経疾患など)のリスクや体質(ハゲやすさ、太りやすさ、肌質、お酒の強さ、潜在的な記憶力の優劣など)を判定する。
となります。
これにより、リスクが高い病気の予防を行ったり、体質に合わせた生活を送ることで、今後の生活に役立てることができるというわけです。
遺伝子検査サービスの簡単な流れ
色んなサービスが出回っていますが、検査の流れ自体はどこも大体一緒です。
遺伝子検査キット購入(Amazon等)
↓
自宅で遺伝子の採取(唾液の採取が多い)
↓
遺伝子を分析センターへ郵送
↓
遺伝子配列の分析(G、C、A、Tがどのように並んでいるかを調べる)
↓
解読した遺伝子配列を使って、科学論文のデータと照らし合わせて、疾患リスク・体質等の判定を行う
↓
結果通知(判明したリスクに応じたアドバイスなども)
遺伝子検査サービスを選ぶ基準
現在、自宅で行える遺伝子検査サービスはかなりたくさんあって、一目見ただけではどれを選んだらいいのかわからない状態です。
バイオ系の企業で研究職に就いているぼくでもそんな状態なので、専門知識がない人はなおさらそうでしょう。
そこで、サービスを選ぶためのモノサシとなる基準を、
①絶対におさえるべき重要項目と、
②重要項目が守られていることを前提に、さらに注目しておきたいプラスαの項目
にわけて整理してみました。
実際ぼくもこの基準をもとにサービスの絞り込みを行いました。
ここさえ押さえておけば、サービス選びがスムーズにいくはずです。
では、ここからはその基準について説明していきます。
重要3項目(優先項目)
ここであげる項目は、遺伝子検査サービスを選ぶときに絶対に満たしておかなければならない項目です。
サービスを選ぶ際にはまずはココをチェックします。
①遺伝子配列の解析の信頼性
自分から採取した生体試料(唾液など)を送って、まずは、それに含まれる遺伝子がどんな配列になっているかを分析してもらうことになります。つまり、そもそもこの遺伝子配列の分析がきちんと行われていないと、病気のリスク判定なども正しい結果になるはずがありません。
この分析の体制がきっちり整っている会社を選ぶようにします。
②リスク判定の信頼性(科学的根拠を重視しているか?)
自分の遺伝子がどんな配列なのかということがわかったら、今度はその配列のデータと科学論文の統計データを使って解析を行い、病気のリスク判定やどういう体質を持っているかなどの判定を行います。この解析がいい加減だと、いくら遺伝子配列の分析結果が正しくても、間違った判定結果が出てしまいます。
よって、科学的根拠にもとづいた信頼性の高い解析手法を採用している会社を選ぶことが重要です。
③分析の結果(遺伝情報)を含む個人情報保護のセキュリティの高さ
遺伝情報はある意味究極の個人情報といえます。
自分の遺伝情報から自分の身体について色々なことがわかるというのがこのサービスの売りですが、裏を返せばその遺伝情報が流出してしまえば自分に関する膨大な情報が漏れてしまうということになります。
よって、情報保護・管理体制が整っている会社を選ぶことが重要です。
プラスアルファの選択基準
上の重要3条件は満たしていることを前提に、その他チェックしておくべき項目を挙げます。
① 検査項目の数と種類(見たい項目があるか)
あたり前ですが、検査項目に自分が見たい項目があるのかを事前にチェックすることが大事です。
ぼくの場合、がんなどの病気のリスクを見たいというのが主な目的ですが、せっかく検査するのでアルコールへの耐性や記憶力など、より多くの検査項目が含まれるキットがいいと思いました。あとハゲのリスクももちろん知りたいです。もちろん。
「ダイエットに関する項目だけわかればいい」「とにかくハゲるかどうかのリスクが知りたい」と、特定の項目だけでいいという方は、そういう領域のみに特化した割安のキットもあるようなので、それでもいいかもしれません。
ぼくの場合
・AGA(男性型脱毛症)
・膵臓がん
・歯周炎
・変形性関節炎
・痛風
など、発見が難しいがんや、早めに予防に取り掛かりたいもの(特にハゲw)のことが知りたいです。
ロコモティブシンドロームで寝たきり老人になったり、歯周病で歯がボロボロで食事の味も楽しめない老人になりたくないですからね。
いわゆる健康寿命を伸ばしたいわけです。
あと、脳神経系の疾患や心臓病、消化器系疾患、目の病気なども怖いです。
うん、言い出したらキリがないですね笑。とりあえずたくさん知りたいです。
②検査項目毎の結果の信頼性の表記
検査項目によってはまだ充分な研究結果がそろってなくて、信頼性の低い項目もあります。項目ごとにリスク判定の信頼性が書いてないと、結果をどこまで信用していいのかわからないということになってしまいます。よって、そのことがきちんと明記されているサービスを選びましょう。
③検査結果のアップデートはあるか?
ここは結構重要です。
科学は常に進歩しています。いまこの瞬間にも世界中で遺伝子についての研究が行われており、新しい成果が得られています。解析に用いる情報の量が増えれば、遺伝子診断の結果の精度も上がっていきます。
また、遺伝子診断によってわかることも増えていきます(これまではわからなかった病気のリスクがわかるようになる、など)。
つまり、そうした最新の研究を常に取り込んで、解析結果をアップデートしてくれる(過去に受けた検査結果であっても)サービスを選んだほうがいいのです。
個人の遺伝子は基本的には一生変わることはないとされています。
結果がアップデートされるサービスであれば、一度検査を受けていれば、それから先はずっと遺伝子研究の恩恵をうけられるということになるわけです。
④検査レポートの質・検査後のサポート
検査結果でわからないところ、専門的な情報の解説が欲しい場合もあると思います。また、ある病気のリスクが高いなど思わぬ検査結果に不安を感じることもあると思います。
そんなときに専門家に電話やメールで相談できるようなアフターケアがしっかりしているところを選んだほうがいいでしょう。
ーーー
以上、「遺伝子検査サービスとは何か?」「どんな基準でサービスを選べばいいのか?」ということを中心にまとめました。
どんなに噛み砕いても、専門知識を避けて通れないところがあるので、完全に理解するのは難しかったかもしれません。
比較基準にしても、ポイントを教えてもらっても専門的すぎて比較の仕方がわからないと思った方も多いでしょう。
というわけで、次回の記事では本記事であげた基準をもとに、実際に遺伝子検査サービスを徹底比較してみようと思います。
選ぶ基準を挙げてもらったけどそれでも専門的すぎてよくわからないだろうから、それなら皆さんの代わりにぼくがサービスを比較しましょう、というわけです。
そしてそれは何も皆さんのためというだけでなく、実際にぼくが購入するサービスを選ぶための工程でもあります。
ですので、比較した結果、ぼくの目的に合うサービスを1つ選んで購入しようと思っています。
とはいえ、サービスの比較の仕方や、比較した結果はみなさんにも役にたつ情報ですので、それを読めばあとは自分の目的に沿ってサービスを選ぶだけです。ぜひ参考にしてください。
だいぶ長くなりましたが、この記事はここで終了です。
かなりの長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の記事もぜひ読んでみてください。
追記:第2弾記事アップしました!
参考書籍
ぼくたちが「ヒトという生物」である以上、遺伝子を始めとする分子生物学の知識は生きていく上で必要な知識だと言えます。分子生物学を学ぶことはヒトという生物、つまり自分自身について学ぶことだからです。
実生活には関係のない知識だと思うかもしれませんが、ぼくらと切っても切れない関係にある病気・医療の本質を理解するために必要な知識ですし、怪しげな健康食品・美容グッズに騙されないためにも役に立つ知識だったりします。
これを機会に遺伝子や分子生物学について学んでみて、科学リテラシーを高めてみるのも悪くないと思います。
というか、生物が生きていくために獲得した精巧な仕組みの数々を知ることは、知的好奇心がバンバン刺激されて単純に面白いんですよね。
遺伝子だけでなく分子生物学全般のことを、たくさんのイラストを使いながら、わかりやすく説明してくれています。入門書としてかなりオススメ。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の一般教養科目・生物学の教科書として指定されている、信頼性の高い一冊です。
生物学・医学を専門として学び始めた学生や、バイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人に向けて書かれています。
DVDと図解でDNA/遺伝子のことが学べます。『生物と無生物のあいだ』 の福岡伸一さんもオススメされている一冊。