純ココア(ピュアココア)という食品はなかなかに最高だ。
なんせ美味しい上に様々な健康効果もあるんだからもう食べない理由がない。
これを知ってしまうと砂糖がたっぷり入っている普通のココアにはもう戻れない。
カフェイン量も少ないから、デカフェ民にも嬉しい食品。
砂糖たっぷりのお菓子やチョコなどをバクバクと食べるぐらいなら、この純ココアを美味しい食べ方で頂く方が絶対にいい。
この記事では、純ココアの成分や効能、美味しい食べ方などを中心に、その素晴らしさを解説していく。
- 純ココア(ピュアココア)とは?ミルクココアとの違い
- 純ココアの栄養成分(カロリー・糖質・カフェイン・ポリフェノール等)
- 健康への効果・効能
- 純ココアの美味しい飲み方・作り方・レシピ
- オススメの純ココア製品
- 参考文献・リンク
純ココア(ピュアココア)とは?ミルクココアとの違い
純ココア(ピュアココア)とは、名前のとおり砂糖などの添加物を含まない純粋なココアパウダーのこと。
もっと詳しく説明すると、
- カカオ豆を発酵、乾燥、粉砕、除皮する→カカオニブ
- 1を焙煎し、摩砕する→カカオマス
- 2から脂肪分(ココアバター)の一部を取り出し、再び粉状に砕く→ココアパウダー
このココアパウダーのうち、「脂肪分が22%以上」「水分量が7%以下」で「バニラ系香料以外のものを添加していない」ものを純ココアという(1)。
そして、ココアパウダーに砂糖や脱脂粉乳、全紛乳、乳化剤などを加えたのがミルクココア。多くの人がココアと呼ぶものだ(2)。
ミルクココアは砂糖がかなり入っているので味は甘ったるく、カロリーも気になる。
その点、純ココアはカカオ本来の味が楽しめ、甘さが欲しい場合も甘味料の量は自分で調整できる。
自分好みの味にできるうえ、砂糖の取りすぎによる健康への害も防げる。
純ココアの栄養成分(カロリー・糖質・カフェイン・ポリフェノール等)
純ココア(スプーン1杯・5g)の栄養成分は以下のような感じ(3)。
カロリー:13.6 kcal
糖質:0.53 g
水溶性食物繊維:0.28 g
不溶性食物繊維:0.92 g
脂質:1.08 g
カフェイン:10 mg
テオブロミン:85 mg
ポリフェノール:205 mg
マグネシウム:22 mg
亜鉛:0.35 mg
スプーン1杯で1.2gの食物繊維が取れるのは嬉しい。カロリーも低い。
カフェインもコップ1杯(150mL)のコーヒーの1/10程度、紅茶の1/5程度と少なく、デカフェ民に嬉しい。
不足しがちなマグネシウムも結構入ってる。ちょっと少ないけど亜鉛も入っている。
そしてココアに含まれるポリフェノールは健康効果が高いといま注目されている成分だ。
*もっと多くの成分について知りたければ『日本食品標準成分表2015年版(七訂)第2章し好飲料類』を参照
健康への効果・効能
ココアには様々な効果がある事が報告されてる(4)。
簡単にまとめると、
- 高い抗酸化作用
- 記憶力などの認知機能の改善
- 血圧の改善・心疾患の予防効果
- メンタルヘルスの改善
- 美肌(シワ、日焼け、肌の弾力改善)
- 便秘改善
などなど。
これらの健康効果に一役買っていると考えられているのがココアフラボノイドという成分。フラボノイドはポリフェノールの1種で、植物の色素成分のこと。
このココアフラボノイドは高い抗酸化作用や一酸化窒素(血管を拡張する働きがある)産生能を持っていて、上記の効果・効能に貢献していると考えられている。
便秘改善に関しては食物繊維が効いているんだろうけど。
純ココアの美味しい飲み方・作り方・レシピ
基本の飲み方・作り方 〜よく練るのがポイント〜
純ココアスプーン1杯(約5g)に、大さじ1~2杯(15~30mL)程度のお湯を加え、よく練る。これにより、アルファ化(糊化)が起こり、糊状になったココアは口当たりがなめらかになり、風味とコクが増す。
その後、120mL程度のお湯を加え、コップ1杯のココアが完成。
お湯だけで作ると当然甘みはなく、かなりビターな仕上がりになる。好きな人は好きな味(自分も好き)。
お湯を温めた牛乳や豆乳に置き換えると、苦味はかなりマイルドになり、万人うけする味になる。これも美味しい。
甘みが欲しければフルーツにかけると最高に美味い
我々がよく知るココアはとても甘いので、どうしても甘みが恋しくなる時がある。
チョコレートやミルクココアが長年愛されている事からもわかるように、「カカオの風味 + 甘味」というのは、やっぱり美味しい。かなり。
だからと言って、せっかくの純ココアに白い砂糖をドバドバ入れていては、健康によろしくない。
そこで出てくるのがフルーツ。
甘味を加えるのにフルーツを使うことで、砂糖の弊害をクリアするだけでなく、むしろフルーツの健康効果をプラスできる。まさに夢のようなコラボ。
まず、試して欲しいのはバナナ。シンプルにバナナに純ココアをまぶす。チョコバナナなどあるのでこの組み合わせがマッチするのはわかるはず。
食べてまずわかるのは無糖の純ココアをかけただけのバナナでも充分に甘く、めちゃくちゃ美味いということ。純ココアの苦味がバナナ本来の甘みを引き立てて甘みが強くなっているようにも感じる。
そして、甘味のついたココアはやはりめちゃくちゃ美味いということ。そしてそして、そこにバナナの風味が加わるととんでもなく美味い。
こりゃ長年チョコバナナが愛される理由もわかる。だが、バナナは既に甘いのだから、そこに甘いチョコレートソースをかける必要はない。無糖のココアでいい。いや、むしろこちらの方が素材同士が味を引き立てあって豊かな美味しさがある。
バナナのほか、リンゴなども意外と合う。パイナップルやマンゴーなども。
フルーツ味のチョコを想像して、自分が好きな味だったら間違いないと思う。
意外と何でも合うので色々冒険してみよう。
その他の簡単レシピ
その他、純ココアを使った簡単で最高に美味いレシピを紹介。ここに順次アップしていく。
【ホットバナナのピュアココア仕立て】
バナナをレンチンして、純ココアをまぶすだけ。
加熱したバナナは甘みがかなり増すので、そこに純ココアが加わるとめちゃくちゃに美味くなる。上質なチョコレートかと錯覚してしまう。でも、チョコレートと比べると脂質の量はだんぜんに少ない。
ナッツを加えたり、他のフルーツや、スパイス、ホエープロテインを加えたりと、アレンジも無限大。
オススメの純ココア製品
ではここからはオススメの純ココアを紹介。
- 1200~1400円/500gとコスパがいい*
- それでいて味も良いし、濃い
- 袋詰めで缶ゴミが出ない
*かの有名なバンホーテンで900円/200g程度
純ココアビギナーやコスパ重視の人は、TOMIZの純ココアを買っておけば間違いない。
Ghirardelli, Premium Baking Cocoa, Unsweetened Cocoa Powder, 8 oz (227 g)
- 非アルカリ処理(カカオ本来の風味が残る)の製品が良ければこちら
- 非アルカリ処理でありながら、ダマになることもなくお湯によく溶ける
- 227gで500~600円とコスパも良く、iHerbでも良く売り切れていて人気
こちらは海外の製品で、日本のAmazonで買うとベラボーに高いので、iHerbで買うのがおすすめ。
参考文献・リンク
(1)片岡物産:ココアについて
(3)日本食品標準成分表2015年版(七訂)第2章し好飲料類