始業直後なのにダルい身体。
昼食後に襲ってくる眠気。
会議中に忍び寄る睡魔。
サラリーマンの仕事は、疲労との戦いと言っても過言ではないですね。
眠い。とにかく、眠い。
そして、眠いとおそろしく生産性が低い。
夜ろくに寝れなかったときはもちろん、十分に寝たときすらなぜか眠い。
この眠気にぼくは長年苦しめられ続けてきました。
しかし、あることを習慣にした結果、それが改善しました。
そう、昼寝です。
こんなに即効性があって、誰にでも使える素晴らしいツールはないですよ!
というわけで、この記事では、
- いかに昼寝が素晴らしいかということ
- 様々な制約があるサラリーマンがどうやって昼寝を習慣にするか
ということを書いていきます。
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昼寝の効果
長すぎる昼寝は毒です。
脳がガチで眠るモードに入るので、余計に眠くなる。
が、適度な昼寝(15〜20分以内)は、びっくりするぐらい頭がスッキリします。
そして、仕事の生産性がめちゃくちゃ上がる。
それだけでなく、昼寝する前までは全くなかった仕事に対する「やる気」まで湧いてきます。
これがホント不思議。
ぼくは最近、「やる気がない」とか「面倒くさい」の原因のかなりの部分を、「眠気」と「疲労」が占めていると感じてます。
もちろん、「眠い」と強く感じているときに仕事のやる気が削がれるのは当然といえば当然です。
しかし、ここで大事なのが、自分でも自覚できていない「潜在的な眠気」の存在。
まだ小さすぎて自分でも気付けてない眠気とでもいいましょうか。
めちゃくちゃ眠いわけでも、疲れているわけでもない。
けど、なんかやる気がでない。目の前のタスクが面倒くさい。
こういうときは、この「潜在的な眠気」が原因になっている可能性が極めて高いです。
その証拠に、そういう状況で「20分程度の昼寝」をすると、あれだけ面倒くさかったタスクへのやる気が、いつの間にやら湧いてきています。
それが雑用のようなつまらない仕事でも。
そして、「あ、俺、疲れてたんだな」と気づくわけです。
ぼくはこのことに気付いてから、昼寝を積極的に活用し、仕事の生産性がマジで向上しました。
「やる気ない」「面倒くさい」がほとんど消えましたからね。
いや、ホントに目からウロコでした。
逆を言うと、眠くなくても「なんかやる気ねぇ」と思ったら、眠気を疑ってみた方がいいです。
ぼくなんかは「文字読むのだりぃな」とか思ったら黄色信号出てると自分に言い聞かせてます。
もう1個メリットを挙げると、漠然とした不安とかマイナスの感情も和らげてくれます。
将来のこととか、明日のプレゼンのこととか、未来に対する不安。
失敗した、何であんなことしてしまったんだという、過去への悔恨。
そういうネガティヴな感情によって目の前のことが手につかないことってないですか?
こういうのも、昼寝をするとスッキリするんですよね。
ネガティヴな感情はぼくらの「疲れ」や「眠気」につけ込んでくるんですよ。
昼寝の効果は計り知れないですよ。
は?てめえの主観なんかどうでもいい
という人のために客観的なエビデンスも集めたよ。
- 午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的(厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014)
- 福岡の進学校・明善高校では、学習効率を高めるため昼寝の時間を導入している
- 昼寝の習慣はアルツハイマー病の予防に効果的(オムロン ヘルスケアHPより)
これで、昼寝の素晴らしさはわかってもらえたでしょう(3番目のはオマケ)。
昼寝を習慣にする方法
これが問題ですよね。
サラリーマンは場所とか時間とかいろいろ制約があるので、昼寝をするのが難しい。
昼寝を習慣化するためにはどうすればいいか?
基本は昼休みに寝ること
基本はこれですよね。
1番オーソドックスなパターンとしては、昼食をさっさと食べて、自分のデスクに突っ伏して、ケータイのアラームをセットして、寝る。
ぼくも最初はこのやり方でやってましたが、
- この姿勢で寝ると食後の胃が圧迫される
- 神経質なので周りの声が気になる
という理由でやめました。
まあ、声に関しては耳栓すればいいんですが。
それでもぼくは神経質なので、周りに人がいると昼寝の失敗率が上がるんですよね。
失敗っていうのは、寝ようとしても眠りに落ちないことです。
胃が圧迫されるのも、逆流性食道炎のぼくには致命的。
というわけで、やり方を変えました。
車の中で飯食って、そのままシートに寄りかかって寝てます。
突っ伏すより、寄りかかる方がやっぱり寝やすいです。
車の中っていう自分1人の空間も寝やすさのポイントですね。
車の中で食べることで、他人と話しながら食べるより食事時間を短縮し、食堂までの移動時間も無くすことで、昼寝に割く時間を増やしてます。
昼飯食べてから眠気が来るまでにタイムラグがあるし、なかなか寝付けないこともあるので、時間はできるだけ確保しておきたいんです。
ぼくは昼寝のために、「同僚と昼休みに交流する時間」を捨てました。
ためらいもありましたが、「何かを捨てることができる人だけが、何かを得ることができる」のです。(とアルミンが言ってた)
まあ、同僚と昼食で交流することも大事だと思うので、2日に1回は車で食べるとかでもいいと思います。
車ない人もいると思うので、なんとか自分にとって昼寝しやすい場所を探してください。
(ぼくは一時期、人気(ひとけ)のないソファとかでも寝てました)
昼休み以外で眠くなったとき
昼休みに寝れば、日中眠くなることはほぼ無くなります。
しかし、それができなかった場合などは、仕事中に眠くなることもあるでしょう。
でも、仕事中は他人の目があります。
課長、すいません。自分いまから仮眠入るんで、話しかけないでください☆
とは言いづらいです。
眠くて生産性が恐ろしく低い。
ちょっと仮眠を取るだけで、めちゃくちゃ効率上がるのに。
でも、そんなことできない。
そんなときに緊急避難先になるのが、トイレです。
トイレの個室こそ、どの会社にもあり、人目にもつかないという、人類が絶体絶命のときに逃げ込むべき最後のシェルターなのです。
もちろん、自分である程度自由に使える時間でないと行けませんが、会議中だろうとトイレぐらい行かせてくれるでしょう。
ガチで眠いときは入眠も即座にできるはずです。
1分でも眠れたら、かなり回復できます。
ぼくの寝方はこう。
- 便座に座る
- 会社のPHSでアラームをセット(バイブのみ)
- 正面の壁に頭をつけ、体重を預ける(痛いのでタオルを挟む)
- 寝る
トイレで寝ることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、しのごの言っている場合ではない。
眠いのを我慢して、カクンカクンなりながらエクセル作業したり、会議の席に座っている時間ほど無駄なものはありません。
ぼくは引き出しに、トイレの壁に挟む用のタオルを常に忍ばせ、いざ眠いときにはそのタオルを取り出し、さも顔でも洗いにいくかのようなそぶりで、何食わぬ顔をしてトイレへ行き、寝ています。
眠いときは、トイレに行きましょう。
それがあなたのためでもあり、会社のためでもあるのです。
ただ、くれぐれも寝過ぎには注意してください。
アラーム必須。
あと、こちらは昼寝の成功率をあげるための記事です。
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最後に、どうしても昼寝できない状況で、眠気も我慢できない人はこれを飲んでみてください。
対症療法だし、誰にでも効くかはわかりませんが、ぼくは効きました。どうしてもという人は。
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